東京ゴッドファーザーズのレビュー・感想・評価
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今敏監督作品4本目の鑑賞 泣いたり笑ったり考えたりハラハラしたり…...
今敏監督作品4本目の鑑賞
泣いたり笑ったり考えたりハラハラしたり…
いい映画を…観た…😭
鑑賞したのは今敏監督、2001年の「千年女優」と、2003年の「東...
鑑賞したのは今敏監督、2001年の「千年女優」と、2003年の「東京ゴッドファーザーズ」である。今敏監督は2010年、膵臓癌により46歳の若さで亡くなっており、劇場公開は4作品のみ。いずれも公開時から評価は高かったが、今まで鑑賞する機会に恵まれなかった。
結論から言うと、2作品とも評判どおりの傑作である。日本アニメの潮流を自分は知らないが、媚びない絵柄も出来過ぎるプロットも、大人の鑑賞に耐えて余りある。映像作品としての完成度が高く、本当に惜しい才能を失くしたと痛感する。
残る2作品、1997年の「パーフェクトブルー」と2006年の「パプリカ」も、スクリーンでこそ鑑賞すべきだと思う。その機会は訪れるであろうか。良質な作品を誠実に愚直に提供してくれる、キネカ大森の今後に期待したい。
タイトルなし
ここまで表情豊かに、しかもインパクトを持たせられる描写力を持ったアニメーションはなかなかないのではないだろうか。
主要3人のバッグボーンからその後の家族や仲間との再会、絆の修復の過程がとてもドラマチックで面白かった。
色んなハプニングが起こりながらも、面白おかしく、思いやる心をもった3人が起こす年末の奇跡は、誰もが”ホームレス”や”家出少女”という現代社会の闇を超えた特別な輝きを作り出していた。
今敏が遺した”日本のホーム・アローン”
東京は聖夜、配食を持ち帰り身を寄せ合って生きる3人のホームレス、ギン・ハナ・ミユキ。
捨て子を拾った彼らが親を探して彷徨う道のりに、艱難と奇跡が降りかかる。
「パプリカ」「千年女優」を手掛けるも夭折した天才、今敏が贈る年越しムービー。
本作を今敏作品の中では特色が弱く魅力に乏しいとする意見もあるが、筆者はこれには賛成しない。
物語にある種ご都合主義にも思える展開が見られることは否定しないが、
寒々しく痛々しいホームレスたちの生き様と、「神の子」__イエスの如く登場し、白毫を彷彿とさせる黒子を宿したこの子が作品内で事実として「神の子」なのは明らかだ__がもたらす現実を逸脱した祝福とを同じ世界の中で描き切る本作は現実と虚構の共存する世界を作りだす今敏の魅力に十分に満ちている。
むしろ彼の力量あってこそ、この作品が浮世離れした展開を持ちながらもコメディとして破綻していないと言えるのではないだろうか。
ジョン・フォード作『三人の名付け親』、そしてその原点たる東方三博士の礼拝をイメージソースとする本作は、最後にはミユキの”帰宅”を示唆して幕を閉じる。
(一部今日の視点では大層揉めそうなセリフもありはするが)筆者としては、”家族”を突発的に喪失した子を巡る年末ハートウォーミングコメディとして『ホーム・アローン』と比肩できる存在と信ずる。
まあまあだった
泣けはするのだけど、あまりに偶然に偶然が重なりすぎてどう考えてもご都合主義だ。素人が考えたような物語展開で、しかしそれは敢えてのチョイスかもしれないのだけど、だったら何もかもいい感じにしろよと思う。ままならないからこそ現実であり、ままならない現実でもがき苦しむのが現実だ。物語の創作で嘘は一つだけにしてほしい。
今敏監督は『パーフェクトブルー』がとにかく嫌いで、他の作品でも好きなものはなく、今回も批判的に見ていたらやっぱりまあまあだった。
ありえないけど有れば
本当に奇跡な展開で頭から最後まで描かれた、クリスマスストーリーな映画
アニメだからできることを思う存分味わうならば、後味悪くないこの作品を
僕は薦めるなぁ。
個人的にはこのストーリー内で描かれる東京が、実際の東京ならば
なかなかの空間だと東京を見直すけどw
そうじゃないところもファンタジー。ということで◎
面白かった。
最初から最後まで楽しかった。
手抜きがないと言うか、画面が賑やかで
人物にキャラがあるのは当たり前だけど背景にも存在感が
あってずっと観てられる映像でした。
人物が喋ってるところも、ただ口がパクパクしてるだけ
じゃなくて、色んな表情、それこそ同じ表情がないように
思えたし、迫力がありデフォルメの効いた動きも
とても楽しかった。
それに脚本も練られてて、三人の過去と家族の話があって
キヨコの本当の母親と言うミステリ部分から、
また展開にギアが一つ上がって、最後が一番テンション高く
素晴らしいアニメ映画を観たなと言う感想です。
ビルの合間から初日の出が出るカットなんて、
鳥肌物でした。
今監督がまだ生きてらっしゃったら、
どんな映画を撮ってるのかな?と思ってしまいました。
監督らしさが一番出ていない作品
ご都合主義ともとれる、清子の偶然の奇跡の連続もアニメだからすんなり受け入れられる。
でもアニメだからこそ創れる今敏監督らしい独特の世界観はなかった。
残念といえば残念…!
宝くじ気づいたのかな〜。気づいてないのかな〜。
軽快なハートウォーミングコメディ!
今年のキネカ大森の年末年始の名画座は、本作と「千年女優」の二本立て!(昨年は「千年女優」と「パーフェクトブルー」の二本立てだったなあ)
おかげで、観ることができました、「東京ゴッドファーザーズ」!
「ああ、面白かった」と素直に言える映画。ホームレスのおじさん、ゲイ、家出少女の三人の背景も適度に散りばめながら、「生まれた子供は、みな尊い」という、当たり前だけど、時々忘れてしまいがちなことを貫く脚本は、気持ちいいし、キリストの誕生日にぴったりだ! 俺の中では、ラストがびっくりな 「ラストクリスマス」 と並ぶ、クリスマスの定番映画になりそうだ。
赤ん坊を拾ったホームレスの三人が、親を探し歩くクリスマスイブの夜。「千年女優」のテイストとはガラっと変えて、軽快なタッチで描く、ハートウォーミングコメディ。欧州の映画っぽいね。
とにかく暖かく優しさに溢れた作品
昨年は今敏監督の没後十年もあり、規模は小さいながらも各シアターでアンコール上映がありました。
その中でもクリスマスに「東京ゴッドファーザーズ」を上映したキネカ大森、その心意気が素晴らしいですね。
クリスマスにこの作品を観れるとは、なんて素敵なプレゼントでしょう。
監督はどれもエッジの効いた物ばかりですが、これはまた実に心温まる作風でとても大好きなんですね。
物語は天使による奇跡のお話。
出会った事自体もですが、最初から奇跡の連続なんですね。
舞台は新宿というとても小さな場所を巡る、それはロードムービーのよう。
この偶像劇がとてもテンポ良く作られており、それでいてそれぞれの人生を丁寧に描いています。
そしてこの三人の掛け合いが実に子気味良い。
鈴木慶一氏による楽曲もぴったりで、EDなんて何て気が効いてるのでしょう。
とにかく暖かく優しさに溢れた作品、年の瀬に観るには最高の一本だと思っています。
人生の総決算
2021年の年越しは理由あって、一人だけの年越しとなった。元日の今日は少しだけ実家に顔出した後、キネカ大森の名画座2本立てを、今年最初の映画として選択した。
鑑賞したのは今敏監督、2001年の「千年女優」と、2003年の「東京ゴッドファーザーズ」である。今敏監督は2010年、膵臓癌により46歳の若さで亡くなっており、劇場公開は4作品のみ。いずれも公開時から評価は高かったが、今まで鑑賞する機会に恵まれなかった。
結論から言うと、2作品とも評判どおりの傑作である。日本アニメの潮流を自分は知らないが、媚びない絵柄も出来過ぎるプロットも、大人の鑑賞に耐えて余りある。映像作品としての完成度が高く、本当に惜しい才能を失くしたと痛感する。
残る2作品、1997年の「パーフェクトブルー」と2006年の「パプリカ」も、スクリーンでこそ鑑賞すべきだと思う。その機会は訪れるであろうか。良質な作品を誠実に愚直に提供してくれる、キネカ大森の今後に期待したい。
コロナ禍に明け暮れた2020年は、社会的にも個人的にもターニングポイントとなり得るような、重い1年であった。2021年の自分が果たしてどうなるか、現時点では想像すら出来ない。
けれども、自分が生きた証を後世に残したいとの思いは、年々募る一方である。残された時間は決して長くはない。呑気に映画鑑賞ばかりしてはいられない。根回しばかりの仕事も見切りをつけなければならない。いずれ総決算を迎えるため、今年はその思案と準備に費やしたいと考えている。
ごちゃごちゃドタバタなんだか幸せなお話
気になってたけど、観る機会がなくて、上映されるのを聞きつけて、急遽鑑賞。あーなんだか、ドタバタで笑えて、楽しい映画やった。なんだが、ごちゃごちゃしてるかんじがすごい好きでした。おもしろい!!
聖夜の奇跡~ホームレス、通勤ラッシュの満員電車に乗る~
今監督作品では一番好き、何だかんだいって明るく楽しい作品が好きなのです
今監督の作品はミステリー色が強くどの作品もハラハラドキドキ気が付けば映画の世界に引き込まれてている、
ところでミステリーと言うものはなるべく偶然性を排除しなくてはならない、探偵が“偶然にも”事件現場に居合わせてしまったなら、後は観察力や推理力、つまりは自分の実力で事件を解決しなければならないというわけ
ところがこの作品は、素晴らしいミステリーとして成立しているにも関わらず最初から最後まで見事にデウス・エクス・マキナ発動しっぱなし、墓場に行けば赤ん坊の必需品一式が供えられているし、偶然助けたヤクザは赤ん坊どころか、ズッコケホームレス三人組の一人に関係する人物だったりする、
「神に愛されし赤子、清子」ハナさんのそんな世迷い言が、繰り返され、絡み合う偶然の積み重ねにより現実味を増し、ただのご都合主義とは違う、出来すぎた幸運すらも舞台設定に折り込まれ、少しずつ謎が明かされていく、
クライマックスに向けてストーリーが加速していくなか、清子と離れてしまった三人を導く無数の赤ん坊の夜泣きは命を讃える歌、まさに大晦日の第九なは相応しい、エンドロールにも繋がる好きなシーン
行き倒れたお爺さんはサンタクロースかはたまた神か、見終わった後清々しい気持ちになる一品
ハチャメチャでめちゃくちゃでノリノリ
やっぱり面白いな〜!
今敏監督作品なだけあり、とにかくハチャメチャでめちゃくちゃ。墓場にオムツとか運よすぎだろ!とかあえて作られたツッコミどころにツッコミながら観れて、とにかく面白いし、笑える。
看板でのクレジットというオープニングから今敏節全開だった。
でも「血の繋がっていない家族」や「差別」などの社会派的要素もしっかり組み込んであり、ただ面白いだけでは済まない。
一般人から見ればホームレスはやっぱり不潔だし近寄りがたい。そんな痛々しい描写や、家庭の事情を浮き彫りにしそれを笑いで包む今敏の才能には感服せざるを得ない。
エンディングの東京タワーダンスまでノリノリで観ていた!
やっぱり今敏は面白いな〜!
女子高生のホームレスって斬新ですね・・・
クリスマスの夜に捨て子を拾ったホームレス達が、母親を探す為に奔走する物語。
巨匠今監督の長編です。パプリカやディープブルーと比較すると、とても見やすい映画だったと思います。
主役は3人のホームレス。母親を探す・・・と言うサスペンスを軸に、3人の珍道中で笑わせ、各々の過去にしんみりさせる展開は見事でした。
サスペンスとしては、クライマックスにかけてしっかりとどんでん返しを用意。ハラハラドキドキさせてくれます。
人間ドラマとしては、3人とも未来を感じさせるラストは自分好みでした・・・が、ややご都合主義な展開にも思えて微妙に感じました。
映画としては少々重みが足りないのと、画風が少し苦手なところもあって、私的評価は標準点としました。しかし、完成度の高い作品だと思います。
なかなかの
前半は退屈で観るのをやめようかと思ったあたりからドラスティックな展開に引き込まれて行く
ドタバタの末のhappy endなのだがキャラクターの個性がそれぞれ良くて クリスマスに観ればもっとハッピーな気分になるだろう^_^
盗んだ赤ん坊を捨てる
クリスマスイブにホームレス三人組は、捨てられて泣いている赤ん坊を見つける。
家出娘とギャンブルおじさんは警察に届けようと言うが、オカマおじさんは自分たちで親を見つけようと言い出す。
雪の降る東京で一晩のアドベンチャーが始まる。
とても面白いアニメで大人が楽しめる作品に仕上がっている。
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