道場破りのレビュー・感想・評価
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藩主から妾にされそうになった妙(岩下志麻)を三沢伊兵衛(長門勇)が...
藩主から妾にされそうになった妙(岩下志麻)を三沢伊兵衛(長門勇)が奪還するところからはじまる。脱藩して駆け落ち状態の二人。
関所を通るのには金がいる。
道場破りに、掛け試合をして稼ぐが。
太刀落としという剣技を使う三沢。子供と釣りをしてたら侍の集団が斬り合いしながらやってくる。太刀落とししまくってその場をおさめた。
これは凄い男がいたもんだ!とその場に居合わせた小室藩の小室帯刀から士官の誘いが来る。
三沢から駆け落ちの話だけ聞いて、この松葉宿にくるまでの前歴は一切問わない、そなたを士官しようという小室帯刀。娘の千草(倍賞千恵子)もその前に出会っていて、川越えを三沢が助けていた事もあり話がトントン拍子に進む。が、掛け試合していたのが小室帯刀の耳に入り、士官の話はなかった事にされる。なんやねんコイツ。これまでの事情は問わないと言ってたのに。
それでも千草から関所の通行手形をもらった。
うまく関所越えできそうだったところ大庭軍十郎(丹波哲郎)がチクったせいでバレた。強行突破することになると、大庭が俺も手伝うと言い出す。
「関所破りは普段20両で手伝ってるんだが同業のよしみで今回だけは無料で」と言う。なんやねんコイツ。こうなったのは、おまえが原因だろ。
ストーリーは良かったのだけれど、行く末がさだまらない途中エンド。
今度こそ士官してもらうと言ってるんだけど、関所破りした話が伝わってまたダメになるんじゃないのか。
どのキャラクターも魅力的で、Wヒロインがとても美しかった。
人間味
長門勇が仕官を模索する 訳ありの武芸の達人を演じている
山本周五郎の「雨あがる」が原作で
市井の人々の暮らしも良く描かれていた
キャラの立っている、浜村純、殿山泰司(面白い)、左卜全なども見処か
武家社会の規範とは何なのか考えてしまう
主人公の人間味と達観している様な処が 周囲の人々とこの物語の救いになっている
救いが希望に繋がるのかもしれない
同じ年に「三匹の侍」も公開されており
長門の演じ分け、刀と槍の使い分け等チェックしてしまいました
丹波哲郎も 二作品とも大車輪の活躍でした
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