ドッペルゲンガー(2003)のレビュー・感想・評価
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自分のドッペルゲンガーに対するイメージと違う
2003年公開作品
およそ20年ぶり2度目の鑑賞
監督と脚本は『散歩する侵略者』『スパイの妻 劇場版』『蛇の道』『Chime』『Cloud クラウド』の黒沢清
脚本は他に『アベックパンチ』『Another アナザー』『ルームメイト』『たわわな気持ち』『たわわなときめき』の古澤健
粗筋
医療機器メーカーの技師の早崎道夫は2人の助手と共に医療用ロボットを開発していた
車椅子に両腕がついた代物で座った者の意思で腕が動く仕組み
そんなある日に早崎は自分のドッペルゲンガーを見てしまう
ドッペルゲンガーに振り回される早崎
自殺した弟のドッペルゲンガーと住む永井由佳は早崎の助手の高野の知人で彼女を通じて早崎と知り合う
医療用ロボット完成直前で早崎は解雇される
ドッペルゲンガーの早崎はドッペルゲンガーの由佳の弟を殺害し埋めてしまう
ドッペルゲンガーの早崎は早崎の助手として君島を雇うが君島はドッペルゲンガーの早崎を襲撃し早坂はドッペルゲンガーの早崎にとどめを刺す
君島は医療用ロボットを強奪したが早崎は奪い返した
医療用ロボットは崖の下に転落
早崎と由佳は立ち去った
ドッペルゲンガーを題材としたホラーかなと思いきやそうではなくやっぱりブラックコメディーですかね
ヒロインの永作博美が良いクッションになっている
車内で物想いに耽っているのかそういう表情が良かったかな
娯楽映画としてはそれほど悪くない
車に乗り込んできて途中下車した村上もドッペルゲンガーだったのかな
配役
医療機器メーカーの技師の早崎道夫に役所広司
デザイン関係の仕事をしている永井由佳に永作博美
ドッペルゲンガーの早崎が早崎の助手として雇った君島にユースケ・サンタマリア
メディコム産業の開発部長にダンカン
早崎の助手の青木に戸田昌宏
早崎の助手の高野に佐藤仁美
早崎の職場の同期の村上に柄本明
由佳の弟の永井隆志に鈴木英介
ダンカンと永作博美
黒沢清な気配は好きだ。
【自らのドッペルゲンガーにより、"本来の自分自身"を見いだした人々の"荒唐無稽"だが、面白き物語。あのラストをどう観るかは貴方次第である。】
-ドッペルゲンガー:自分とそっくりな姿をした分身。但し、性格まで同じとは限らない・・。-
・ある企業の研究者ハラサキは「人工人体」の開発に行き詰まっていた。そこに現れたハラサキのドッペルゲンガー。性格はハラサキと違い、自由翻弄だ。
・同じく弟ナガイタカシを亡くしたマヤの部屋にも、弟のドッペルゲンガーが現れる。
・ハラサキは自らのドッペルゲンガーが見つけて来たキリシマの助けを借りながら、「人工人体」を開発し、ロボット企業に売りつける直前まで行くが・・。
ハラサキの性格は、殺した筈の自らのドッペルゲンガーに酷似していた・・。
〈黒沢清監督は、常に"こちら側"と"あちら側"をテーマとして作品を作り続ける監督だ。今作品もコミカル要素をまぶしながら、生身の人間と生き写しのドッペルゲンガーとが、出会った事で、引き起こされる悲喜劇を描いている。
「人工人体」のチープさと、物語設定の粗さが気にはなるが、奇想天外な発想には、観いられた作品。〉
■2020年9月14日
黒沢清監督の最新作「スパイの妻」が、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。
心からお祝い申し上げます。
撮影手法が素晴らしい。
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