ゴジラ×メカゴジラのレビュー・感想・評価
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釈由美子の為の釈由美子の映画
良い意味でも、悪い意味でも釈由美子の印象が
強く、観賞後もゴジラの余韻は薄い。
多分、手塚監督がお気に入りだったんでしょう。
演技も悪く無いし、かわいいし、文句ないけど
ある意味ゴジラって主役を正攻法ではなく
裏技的に勝ち取ってしまった感じかな。
あくまでも個人的なゴジラ作品としての
感想なので偏りあるかもしれません。
命をテーマとした人のエゴやDNAや怪獣の
想いだったり見所はありますが
冒頭にもあるように主役のゴジラを
食っちゃったから罪深き女優である。
新メカゴジラ=機龍と、戦うヒロイン・釈由美子と、命の話
シリーズ26作目。
『ゴジラ×メガギラス』に続く手塚昌明監督作。
話に繋がりは無く、またまたまたリセット、ゴジラが1954年以来日本に現るという設定になっている。
メカゴジラが三度見参。(正確には4度目の登場だが)
今回のメカゴジラは従来と比べると少々変わっている。
まず呼称が“メカゴジラ”ではなく“機龍”、今までは完全ロボットだったのに対し、今回はサイボーグ。
しかも、基になっているのが初代ゴジラの骨。溶けていなかったという設定になっている。
つまり、これまでで最も“ゴジラ対ゴジラ”を実現している。
デザイン的にも今までで一番格好いい。
ストーリーも、『ゴジラ×メガギラス』をコンパクト化したような打倒ゴジラ。
ヒロインがゴジラと戦う動機も同じ。
ただ性格は違う。
『ゴジラ×メガギラス』の桐子は部下を率いて戦う隊長だったが、今回のヒロイン・茜は孤高で寡黙。
扮する釈由美子が実に魅力的だ。
ストーリーの根底にあるのが、命の話。
宅麻伸演じる科学者の娘は、母親とまだ母親のお腹に居た子を亡くし、人一倍“命”に敏感になっている。
周囲の大人たちは命を懸けてゴジラと戦い、命を落とす者がいる。
ゴジラ自身も命を奪われる身。
また機龍は、骨とはいえ死んだ初代ゴジラをベースにしている為、言わば“死者を生き返らした”ようなもの。
本作は勿論娯楽作だが、見方を少女の無垢な視線にすると、デリケートな面も見えてくる。
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