劇場公開日 2002年12月7日

「西島秀俊はいったい何人の女優とキスしてるのだろう・・・」いたいふたり kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0西島秀俊はいったい何人の女優とキスしてるのだろう・・・

2019年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 双子の一方が怪我をするともう一方が同じ箇所を怪我するといった話はよくあるが、これは夫婦の物語。妻・望月なつ(唯野未歩子)が包丁で手首を切ったときに夫涼(西島秀俊)の手首にも同時に傷がついてしまった。ここからはちょっとぶつけただけで相手に伝わってしまう以心伝心ならぬ以痛伝痛の夫婦となる。涼が元々浮気性であるため、神様が罰を与えたのだろうか、とにかく不思議な設定だ。

 主要な登場人物は風変わりな人物ばかり。モテモテ秀俊くんだって、モデルを頼むカメラマンにしてはナンパテクニックがいきなりキスから始まるというもの。しかも女性からは断られない。唐突すぎるその手口はぜひとも詳細を御教授願いたいところでした。なつにしてもかくれんぼが大好きで、狭い一戸建て住宅の中をまるで豪華客船並みに隠れ場所の宝庫にしてしまう。なつの同僚木村(鈴木卓爾)も面白い。「なんでやっちゃわないの!」と太った女子高生小山から言われるほど純愛を求める男なのです。

 群像劇と思われるくらい登場人物が多く、夫婦の周りの奇妙な人間関係がゆるいコメディと化していましたが、その関係を詳細に描写するのがなつの弟であったり、ホームレスが痛みの共有という事件の真相を知っていたりして楽しい内容でした。しかし、時間が長く感じるため、ゲイ社長のエピソードなんかはカットしてもいいところ。90分くらいに収めてほしかった。

 やっぱり出産の苦しみは男にはわからない・・・

kossy