刑務所の中 DOING TIMEのレビュー・感想・評価
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正月の料理がおいしそうだった
・原作の漫画はだいぶ前に読んでいて全く覚えてなかったので改めて内容ともども面白かった。
・香川照之に対して山崎努が金持ちの一人っ子でB型なんて最高じゃないって台詞が印象深かった。
・年末に近づいているあたりなのか野球をしていて正月の料理をそらで言ってる木下ほうかの声に合わせて料理のスライドが流れているシーンで普段あんまり食事に関心がない自分でも食べたくなった。ご飯に醤油かけると旨いよなぁ、旨いっていうシーンや映画見ててアルフォートとコーラとか。アルフォートの量が多くて驚いた。2,3枚とかと思ったので。ああいう日常になると食事だけが楽しみになるんだろうなぁと。
・改めて漫画を読みたくなった。
劇場公開時鑑賞。シネクイントだったかな。
原作は未読。アフタヌーン誌に連載していた『天水』が好きだったので、連載中に花輪氏が逮捕されて、かなりショックだった。まさかその体験を漫画にして映画化までされちゃうのだから人生何が起こるかわからない。
もっと殺伐としてるかと思ったら、何ともすっとぼけた味わいで、平和でのどかなお話だった。リンチもスタンドバトルもないので、つい「ちょっと体験してみてもいいかも」と思いそうになる。あぶない。
文学的な時間と空間。
傑作。
子供じみた収監生活を通して人の生を撮る。
無理にコミュニケーションしなくて良い、貧富の差も労働における能力の差も問われ無い。
ただ禁欲に寝て働いて喰う。
皆がそれにしっくり収まってしまっている。
何と文学的な時間と空間だろう。
山崎努・香川照之・田口トモロヲ・松重豊・村松利史が同室w
花輪和一の原作漫画は少しだけ読んでの鑑賞。
なんせ原作者の実体験が元なのでリアルもリアル。刑務所の中とはどんなものか?という興味関心に答えてくれる内容。90分台の小品だが、クスクスと笑え、淡々と味わい深く、キャスティングの妙で楽しませてくれる。
主人公山崎努がいい塩梅に枯れているので、刑務所もこういう風景に見えるのだろうな、と思った。独居房の方が充実するというタイプはそう多くはないんじゃないかな。
食事メニューに対して異様に執着してくるとか、単純作業が楽しくなってくるとか、囚われの身で規制がなければわからなかったであろう人の内側の不可思議さが描かれているのが面白い。なんでもできる環境より、縛りがある環境の方が人はクリエイティブになれるんじゃないかと、突飛だけどそんなことも考えた映画でした。
刑務所に入りたがる人増えそう
何だか刑務所に入りたくなる。コミカルな小ネタ満載でクスクス笑っちゃうのだ。食事もすごく美味しそう。そして暴力やゲイ問題もなく、汚いシーンもない。
しかし、何でこんなのを映画化するのか?刑務所に入りたくなる人を増やすだけだ。しかも、今の不況の世の中では刑務所内でも仕事は少ないはずで、間違った考えを押し付けてはならないでしょ。テレビでよくやっている潜入女子刑務所とかのシリーズのほうがいいかも・・・
リアルだ。
ある方がレビューされているように、この作品の中に出てくる「場面」「物」「風景」はとてもよく描かれていると思います。
漫画家さんである花輪さんは「塀の中」を記憶し、出所したのちすぐに作品を書き上げたのではないでしょうか。
しかも非常に「コミカル」に。
これはもし被害者が鑑賞したら憤りを感じるかもしれません。
こんなに楽しい世界で生活しているのかと。。
この映画を否定するわけではないのですが、花輪さんがあえて描写しなかった「塀の中」は例えばこんなことでしょうか。
室内なのに凍傷、陰湿ないじめ、殴る蹴るの喧嘩、トイレに行かせてくれなくて〇〇〇〇、病気なのに病院に〇〇〇〇もらえないこと、反社会組織の方々と同じ部屋での生活。
この作品はあえてコミカルに描かれています。
塀の中に入ったことのない人が観た場合には「楽しそう」と思われるかもしれませんが、元受刑者の私が観た場合は「二度と入りたくない」と涙するくらいです。
小さな喜び、小さな幸せ。
通常陰鬱だったりバイオレンスだったりする獄中をコミカルに描いた作品だった。
刑務所の中の小さな喜び、小さな幸せ。多分それはかたぎにはわからないんだろう。
めっちゃ笑える‼️めっちゃ面白い‼とは言えないが、ちょっとほのぼの。ちょっとクスリ。そんな映画。
犯罪者がこんなに幸せでいいはずがない。知らない世界。
これまで、自分は無知でした。
犯罪を犯した人間は、「罰させられている」のだと思っていました。
なんとなくで中世の時代のようなイメージをだったのでしょうか。
罰=苦痛
をもちろん与えられていると思い込んでいました。
まさかこんなに幸せな暮らしをしているとは。
憤りの気持ちでいっぱいです。
もちろん映画だということは分かっています。
この気持ちを教えてくれたこの映画には感謝です。
犯罪者も人間です。もちろん承知の上です。
ただ、もっと苦しむべきだ。
考えさせられた。
映画自体は、ゆっくりと時間が進んでいく。
こんなに和やかな雰囲気で刑務所を描いた映画は他にないのではないだろうか。
面白かった
刑務所というマイナスイメージな場所とホンワカするような雰囲気のギャップが良かったです。大の大人たちがアルフォートを食べたという囚人を心底羨ましそうに見ていた光景が可愛くて印象的でした。思わずふふっと顔が綻んでしまうような作品でした。
フィクションみたいな作り方
話も淡々と進むし、盛り上がりやクライマックスもなく、エンディングまで観てしまいました。以外と知らない堀の中の小さな社会。罪人のみがいるだけで何もシャバと変わらない。演技のうまさが光るキャスティングもあり、何かフィクションを見てるかのようなリアルさと納得感がありました。
多少エンタメの堀の中の・・よりは面白いかな。
ジワーッとくる
山崎努さん演じるハナワのナレーションを聞きながら刑務所内の出来事をのほほんと見ていく物語。
時系列などはあまり気にせずとも、出来事ごとに話が進んで行くので、見る側としても楽に楽しめる作品。
脇役もかなり豪華で、ほんの数風しか出てこないのに有名どころばかり!!
特に窪塚洋介さんは凄いインパクトでした。
個人的に気になったのは、前半の挿入歌で使われていたマーラーの交響曲第5番アダージョ。
とても有名な音楽ですが、まさかあの場面で、あの映像の後ろで流れてくるとは..と驚きでした。
そしてラストシーンのタンポポ。
良い意味で雑草のようにどこにでも咲くことのできるタンポポ、その力強さを見せたかったのでしょうか。
罪、刑務所、更生..タンポポの花に全部が包みこまれた気がしました。
また深夜に一人でほわぁーっと見たい。
あと3つッ。
見たいな見たいなーどうしよっかなーと思っててやっと見れた。
務所内の生活が繊細に描かれいる。
特に食に関することが印象強い。
木下ほうかによる正月に出る食べ物の乱列とか、普段ぜんっぜん食わない物だけどめちゃ食べたくなる。
ただ繊細に生活を描いてる反面、
登場人物が全員あたしンちのお父さんみたいな感じだから楽しそうに見えてしまうけれど
実際絶対違うんだろうなと思うよな。
椎名桔平が制作総指揮てのが驚き。
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