劇場公開日 1987年3月14日

「6500万年前に何が起こったのか?!」映画ドラえもん のび太と竜の騎士 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.56500万年前に何が起こったのか?!

2020年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 “どこでもホール”なんて使わなくても地下室は作れそうでしたが、のび太の場合、0点のテストがママに見つかったため外出禁止になったため、自分の部屋からも行ける便利なグッズでした。ジャイアン、スネ夫、しずかも結局地下空間で楽しむことになったのだが、多奈川で恐竜を見たスネ夫はノイローゼにかかり、地下から帰ってこれなくなった。みんなで探しに行こうとするも、どこでもホールが車に轢かれて使い物にならない。そして、ラジコン飛行機が多奈川に消えた事実を知り、川底から地底への入り口があると想像して、スネ夫を救うために再度地下へと向かう。

 地下世界はとてつもなく広く、一行は河童に似た野蛮民族に捕らえられ、そこを竜の騎士バンホーが彼らを救う。そして、バンホーの案内で地底国の首都エンリルへと向かい、そこでスネ夫と再会することができたのだ。しかし、地底国には色々と知ってはならない秘密が隠されていたのだった。
 恐竜人は6500万年前から地下生活を送っていたが、高度な文明を持ちながら、やがては失われた地上に憧れを抱き、ドラえもん一行が到着したまさにその時、6500万年前へとタイムマシンの巨大船で移動するのだ。

 とにかく恐竜好きの藤子不二雄氏の仮説をそのまま漫画にしたような内容であり、恐竜人たちが地上に戦争を仕掛けると思わせておいて、実は恐竜が絶滅した歴史を知りたかっただけだった。また、恐竜を絶滅させたのは怪しげな道具を使うドラえもんたちじゃないかとも疑われることに・・・

 彗星の地球衝突や、それからの絶滅に至る天候、さらに哺乳類の進化と地下における爬虫類の進化の対比も勉強になるし、歴史をがらりと変えるまでには至らなかったがタイムトリップも楽しい作品。ただし、聖域と呼ばれる立方体の空洞はドラえもんが作ってしまったものであり、そこに恐竜を非難させるという点は少しだけ歴史を変えたのだろう。ただし、その場所がどうなるかはわからないまま・・・

 しずかちゃんのヌードはないが、ジャイアンとのび太のヌードあり。

kossy