扉を開けて
劇場公開日:1986年11月1日
解説
超能力を持つ少女が異世界に引き込まれ、様々な人と出会い冒険をくぐり抜けながら成長していく様を描く。新井素子原作の同名小説の映画化で、脚本は小出一巳と出崎哲の共同執筆。監督は清水恵蔵がそれぞれ担当。
1986年製作/81分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1986年11月1日
ストーリー
通称ネコこと根岸美弥子は超能力を持った女子大生。だが、彼女は自分の能力に小さい頃からコンプレックスを抱いていたため、誰に対しても心を開けず壁を作ってしまっていた。美弥子の唯一の友人はテレポーターの斉木杳である。満月の夜の13日の金曜日、美弥子と杏は、同級生の山岸桂一郎が同じ超能力者か調べるために待ち合わせた。ところが、彼らが集まった途端、奇妙な声と共に時空が歪み出し、3人は時空の奥へ吸いこまれてしまう。気がついてみると大きな扉が立ちはだかっていた。異世界の扉を開けた美弥子たちは、復活の広場に突然出た。待ちうけていたのは、ネリューラ祭の神官ラディンと伝説の女王の復活を待つ人である。そこは中の国と呼ばれ、西の国の植民地となっており、将軍デュラン三世の圧政に苦しめられる生活が続いていた。美弥子は理由の解らぬまま、伝説の女王ネリューラにまつりあげられ、民衆を救うために戦いを始めた。東の国の姫、ディミダと刃を交えるが、美弥子の超能力を見せつけられた彼女は一緒に戦うことを約束。中の国、東の国の軍勢は合流して、デュラン三世の待つシャワの都へ進んだ。途中ラディンが戦死した。シャワの手前で、黒い騎士たちが攻めて来るが、美弥子は超能力を使ってペンダントの怪獣を本物にし、騎士たちを退散させた。シャワに着いた美弥子たちはデュラン三世と対面した。それは死んだはずのラディンだった。彼は歴史を流れさせるため、ネリューラ伝説を復活させわざと戦いを起こそうと考えた。そのため異世界から、現状から脱出したいと訴えていた美弥子を呼んだのだ。突然、扉が出現し「これを開けるともとの世界に戻れる。もう君は必要ない」とデュラン三世は告げる。怒った美弥子は剣を突きさした。三世は死に、三人はもとの世界に戻った。