劇場公開日 2002年9月14日

「もう一度観たい!」千年女優 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0もう一度観たい!

2023年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 戦争映画、時代劇と、ころころ変わる舞台設定。最初はどうなることかと思っていたら、いつの間にか泣かされてしまった。日本映画へのオマージュのためみたいなアニメだが、アニメだから成しえた素晴らしい出来ばえです。特に約束の場所北海道まで走るシーンは最高だ。それぞれどの映画へのオマージュかと考えるのも楽しい。わかんなかったけど(笑)

 ラストの千代子の台詞が嫌いだと言う人が多いが、個人的にはピタリ来ていると思います。彼女の言葉は、ずっと隠遁生活を続けてきた自分に言い訳をするために必要だったのでしょう。そして、鍵を失ってしまってから、ずっと死に場所、死ぬ時期を思い悩んでいた結果だと思います。「一番大切なものを開ける鍵」ということが結局は自分の生き様を証明するためのもの、自分を再発見するための箱だったわけですね。そして、嘘がすぐにばれる源也はとうてい俳優にも監督にもなれないと暗示しているところが面白いですね。

kossy
CBさんのコメント
2024年1月23日

> オマージュ
俺もわかんないっす。
でも「きっとオマージュ、リスペクトなんだろうな」と観客に感じさせる絵作りが、実は凄さなのかも…

CB