劇場公開日 2002年9月14日

千年女優のレビュー・感想・評価

全103件中、1~20件目を表示

5.0歴史に残る名作

2024年2月29日
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鑑賞方法:映画館

何年振りかに映画館で観ることが出来た。やはり至上の傑作である。夢うつつの人生のあり方、幻かもしれない恋心を追って生きることを肯定する物語に映画女優として生きることを重ねる。人生は映画のようなものだ、ということをこれほど的確に描けるとは。今敏監督は現実と非現実のあわいを突破する物語を常に描いてきたけど、それが悪夢のようなものではなく、人生を彩る素晴らしいものであると、謳いあげている本作が僕は一番好きだ。人は幻を信じられるからこそ、生きていられるということをこの映画は教えてくれる。
アニメーションという媒体の面白さに自覚的な作品でもあると思う。極めて現実的な世界観であるが、現実と虚構を絵のテクスチャーで等価に描くからこそ、テーマに説得力が生まれる。映画が現実だったのか、それとも人生が映画だったのか、胡蝶の夢のような感覚を観客にダイレクトに体験させる見事さ。
エンディング曲のロタティオンも最高。

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杉本穂高

4.5「ふたり」

2026年1月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

ドキドキ

カワイイ

 私は今敏の映画の中でこの映画が最も好きだ。ほかの映画を何度見てもそれは揺るがない。この映画は今敏が平沢進の「ロタティオン[LOTUS-2]」という曲からインスピレーションを受けて生まれた。4分弱の曲から90分近い映画を作り上げてしまうのは驚愕だが、それゆえに映画と音楽の親和性が非常に高い。
 関東大震災と時を同じくして生まれ、戦中から戦後にかけて映画会社「銀映」で看板女優として活躍した藤原千代子。しかし若いうちに映画界を突然引退し姿を消してしまう。他の映画制作会社の社長をしている立花源也は千代子が大事にしていた「鍵」を渡すことを条件にインタビューの機会を得る。千代子が姿を消してから実に30年経っていた。その「鍵」が千代子の記憶や心を開き、千代子は話し始める。
 あらすじを読んだだけではあまり面白そうな映画には思えないかもしれない。きっと隠居した大女優が茶の間でインタビューを受け、若い頃の話をしている画が思い浮かんでいることだろう。確かに部分的にはそういったシーンもあるが、映像の大部分は回想シーンが占めている。その回想シーンとは単なるそれではない。一般的なものとの違いは大きくふたつ。ひとつは回想シーンに映し出される登場人物。大抵の場合その頃の当事者とその周辺にいる関わりのある人に限られる。しかしこの映画では、当時の若い頃の千代子とその周辺の人だけでなく、年老いた今の千代子、源也、カメラマンがそのシーンを一緒追いかけ、追体験していく。昭和初期の風景に現代の服装をし、ビデオカメラを持っている人がポツンとおり、その様はとても異様。もうひとつは千代子が女優であるというところにある。千代子が女優になり始めたあたりから、私生活の回想の中に映画のシーンが混在し始める。いつの間にか源也がその映画の役者に成りきり、窮地に立たされた千代子を助ける。

 もう意味がわからない。

 しかしそれがまたよい緩急を生み、笑いを誘い、期待を寄せる。そしてこのふたつの特徴を今敏の、あの映像表現で描かれる。

 『夢か現実か、それとも映画のワンシーンか。過去か現代か、はたまた未来か。』

 実はすべてが正解である。これらの仕切りを限りなく薄く、低く、透明にし、流れるように次から次へと、とどまることを知らない。この映像表現についてはこれ以上私が何かを書くよりも実際に映像を観ていただいた方がよいと思う。と言ってしまうとこの文章の存在意義が危うくなりかねないが。
 この映像表現や独特な世界観が難解に思えるかもしれない。正直否定できない。慣れるまで少し時間が必要な場合もある。しかしこの映画には3つのキーワードがある。「鍵」、「地震」、「Lotus(蓮の花)」。これらが柱となってターニングポイントには必ず現れるため、観客が置いていかれることも迷子になることもなく、登場人物に感情移入したり、感動できたりする余白が残されている。監督と脚本の腕である。
 ここまでは映像表現について書いたが、ここからは物語を少し深掘りしたい。先程書いたあらすじを少し補足する。実は源也が持ってきた「鍵」というのは千代子がずっと大事にしていたものだった。まだ千代子が女優になる前、戦時中に1人の若い思想犯と出会う。紆余曲折あり千代子はその青年に恋をする。千代子は青年とひとつの約束をする。戦争が終わったら青年の地元である北海道の冬景色を一緒に見よう。と。そして「あの鍵」を預かった。しかし戦争が終わってから、どれだけ待ってもその青年とは出会えない。1人の人を思い続け、追い続ける美しい愛。最上級の美の結晶。しかし美しすぎる愛というのは、ときに醜くなってしまうもの。そういった心理描写もよく描かれている。
 映画については最後に、タイトルについて。「千年女優」。なんと美しいタイトルなのだろうか。千代子が出演した映画のシーンがいくつも出てくるが、具体的にどの時代の何をテーマにした映画かということを断定することは難しい。古くは時代劇。くノ一の役だったことを考えると室町時代から安土桃山時代だろうか。一番時代の進んだ映画では月から発射されるロケットに搭乗している。間違いなく現代より先の未来の話。まさしく映画の中で千年生きた女優。「千年女優」。このタイトルはこの映画の全てを言い表す最も美しく、洗練されたタイトルに間違いない。映画を見終わってから改めて目にすると、さらに輝きを増していることだろう。
 映画監督と音楽家。決まったタッグがいくつか思い浮かぶのではないだろうか。スティーヴン・スピルバーグとジョン・ウィリアムズ。クリストファー・ノーランとハンス・ジマー。黒澤明と早坂文雄。宮崎駿や北野武と久石譲。そして冒頭にも書いたこの映画のタッグである今敏と平沢進。実はこのタッグで作られた映画は他に「パプリカ」の2作品だけ。しかし私はこの2人こそがベストだと思っている。それはどちらの創作感もあまりに尖りすぎているからである。こういうもの同士はまず出会い、そして組み合わさることは非常に困難だろう。しかし一度組み合わさってしまえば、決して外れることのない巨大な歯車のように深く噛み合い、大きな力が生まれ、大爆発を起こす。まさにこの映画がそれである。
 先程書いたが今敏と平沢進のタッグで作られた映画が2作品にとどまったのには大きな理由がある。それは2010年に今敏が膵臓がんで亡くなってしまったからである。46歳という若さだった。末期がんと診断された亡くなる3ヶ月前まで、次回作「夢みる機械」の制作を行なっていた。平沢進の曲に1990年に発表された同じタイトルの曲があることからも、またあのタッグで作られる筈だったのであろう。非常に残念である。
 今敏の出棺の際、「千年女優」のメインテーマでもある「ロタティオン[LOTUS-2]」が流れたと言われている。千代子と同じように旅立っていった。

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日比野徒然

5.0今 敏はアニメ界のクロサワであり小津である

2026年1月6日
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鑑賞方法:映画館

※今 敏作品の『千年女優』、『PERFECT BLUE』、『東京ゴッドファーザーズ』、『パプリカ』それぞれのレビューページに以下の同一の文章を投稿します。どうぞご容赦ください。
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今 敏の作品を今まできちんと鑑賞したことがなかったのは不徳の致すところで、深く後悔している。

以前からTikTokあたりで海外のマニアから『パプリカ』の切り抜きが流れていたのは知っていたし、それだけで今 敏の尋常ではない画作りに瞠目してはいたが。

その『パプリカ』公開20周年企画として、正月から渋谷シネクイントが同作を含む今 敏の劇場アニメ代表作4本を4Kリマスター版で再上映してくれた。
何と素晴らしい企画だろう。PARCO系のシネクイントではあるが、現在はかつてのPARCOとは経営が異なるはず。
だがPARCOが渋谷を席巻していたのをよく知る世代としては、堤清二の文化貢献の尖兵だったPARCOを思い出した。

こんな上映企画は私が生きているあいだに二度と無いかも、と思ったので、ある一日、昼から夜まで4本ぶっ続けで観てきた。
上映順(鑑賞順)で言うと『千年女優』(2001)、『PERFECT BLUE』(1997)、『東京ゴッドファーザーズ』(2003)、『パプリカ』(2006)である。
いやはや、帰宅して数時間経っても頭の芯がじんじんして、全身の血管に今 敏が流れている感覚が抜けなかった。

これは『七人の侍』と『羅生門』と『用心棒』と『隠し砦の三悪人』を一日でぶっ続けで観たのに等しい。
あるいは『東京物語』と『麦秋』と『秋刀魚の味』と『晩春』を同じく一日でぶっ続けで観たようなものだ。
大袈裟ではなく、それほどの価値とインパクトのある鑑賞体験だったし、こうして通しで一気に観ることでわかったこともある。
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少々脇道に逸れるけれど、4本の上映時間はそれぞれ87分、81分、92分、90分と、現在では極めて短い部類に入る。
しかしそれぞれの濃さ、密度、味わいの違いの圧倒的な満足感はそれ以上だった。1600円均一という鑑賞料金が安く思えてしまうほどの内容である。
そう言えば『ルックバック』もわずか58分だったが、あんなに強烈な物語はそうそうない。
そうしてみると、昨今の実写映画は最低でも2時間がもはやデフォルトで、長ければ平気で3時間オーバーが普通になってきているのは、良い作品も確かにあるけれど、本当はもっと濃縮できるのではないか、濃縮したうえで深く、鮮やかに、同等かそれ以上の満足感を届けられるのではないだろうか、とちょっと思ってしまう。
アニメであろうが実写であろうが、「映画」って本来そういう濃縮された語りが腕の見せ所だろうと思うのだけれど。
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閑話休題。
この4作品についてそれぞれバラバラに感想を記することももちろん可能だ。
ただ、46歳で世を去った今 敏は10年という限られた時間に、この4本に後半生の寿命を注ぎ込んだ気がしてならない。
デジタル技術によるオーサリングツールが制作プロセスを劇的に省力化しているはずの2010年代以降でも、例えば新海作品でも最低3年のインターバルがある。
だから、それ以前の技術で2年半に1本という驚異的なペースで作ったことが文字通り命を削ったのではないか、とさえ思えるのだ。

そして、それぞれ作品としてのクォリティがどれも異常に高いという共通点を持ちながら、4本ともまったく違うテイストになっている。

それだけに、この4本に込められた今 敏の噴出するエネルギーと咲き誇る表現に応えるために一気に観る必要がある、そのうえで見えてくる全体像を感じたい、と思うのだが、それは少々妄想が過ぎるだろうか?
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今回、居住まいを正して今敏作品を観て強く思ったことがいくつもある。
一番目には脚本の巧みさである。
『PERFECT BLUE』と『パプリカ』にはそれぞれ竹内義和、筒井康隆という作家による原作があるが、あちこちですでに書かれているように、今 敏は原作者に了承を取ったうえで「アニメーション」かつ「映画」にするために原作を徹底的に換骨奪胎し、別の脚本家を交えて共同で物語を作り上げている。
そしてあとの2本も、単独ではなく脚本家とともに練り上げている(このあたり、いい加減に細田守も学んで欲しい)。

二番目には、この脚本に合わせて密接に設計されているマッチカットの多用である。
あるシーンに存在する事物や動き、イメージが、次のシーン(例えば「時代を超えたシーン」や「まったく別の場所のシーン」)にワープしたような、瞬間移動したような錯覚を、観る者に与えながら遷移する。

三番目には、同様に脚本の作り込みの中で効果的に差し込まれたであろうタイムループのようなリフレインの使用である。
歪んだ廊下を走る、悪夢に跳び起きる、列車を追いかける・・・それもまったく同じカットではなく、少しずつどこかが変わっている。
鑑賞者にデジャヴのような時空間の歪みを生じさせる。
これは原作があったとしてもなかなかここまでの映像として表現できないし、オリジナルならそれこそ驚異的なクリエイティビティとしか言えない。

四番目には、あらゆるカットの構図が、極めて「映画的」だ。
実写のロトスコープ化と錯覚するほどである。いや、単に「実写みたいだ」というのではない。
非常に優れた監督とシネマトグラファーが創り上げ、撮った構図の中で、アニメーションのキャラクター(「役者」)がかすかな視線や眉根の動かし方や指先の所作などで「演技」しているのだ。
今でも思い出せるのは、例えば『千年女優』の藤原千代子が牢で同房となった女囚(先輩女優の島尾詠子) に「『鍵の君』を追いかけていくうちに益々愛するようになった」と告白する。
それを聴いた詠子が「ふん」とばかりに受け流す、その一瞬に三段階くらい目の表情が変化するシーンだ。これには心底、舌を巻いた。
ここだけのために観に行っても良いくらいである。

タイトルとレビュー冒頭に、黒澤明や小津安二郎という巨匠の名を持ち出したのは、いかにも大げさすぎるだろうか?
しかし、これは事実確認をしていないのだけれど、およそアニメーション、特にジャパニメーションに強く衝撃を受けた世界中の若いアニメーション・クリエーターたちが繰り返し繰り返し観るとしたら、『AKIRA』もそうかもしれないが、今 敏のこの4本ではないか?
スピルバーグ、ルーカスは「クロサワを何十回観たかわからない」と公言し、ヴィム・ヴェンダースは「オヅは生涯の師」と言っているのだから。
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そして、今 敏が大友克洋のアシスタントからスタートしたという経歴を考えると、特に『東京ゴッドファーザーズ』のキャラたちや、あり得ない偶然の連続と言ったおかしみのセンスは、間違いなく『ショートピース』や『ハイウェイスター』で遺憾なく発揮されていた大友テイストそのものだ。
今 敏のあまりにも早い旅立ちについて、大友克洋はどこかで発言していないだろうか。
たぶん真の天才こそ、別の天才の不在を大きな喪失として捉えているのだと思う。

そして、今 敏とわずか2歳違いの細田守は、今、何を考えて走っているのだろう。
ひょっとしたら今 敏の影を追いかけたり、あるいは影と踊ったり、さまざまな思いに良くも悪くも振り回され続けているのではないか。
『果てしなきスカーレット』は公開直後くらいに観ているのに、どうしてもまだレビューが書けないまま、そんなことをつらつら思ってしまう。

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LukeRacewalker

2.0千年女優

2026年1月4日
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鑑賞方法:VOD

サブスクで視聴。

ある女優が演じた映画的視覚記号の永続性を映画愛に絡めているようです。それは分かります。私にも永遠のヒロインはいます。
「千年」は女優が演じた舞台の時代の変遷。普通の人生はいいところ100年ですけど、大昔から未来まで、様々な役柄を演じることでそれぞれの時代の空気と人生を疑似体験できる職業の素晴らしさにも触れています。
経済社会の流れに乗らずに「役者」を続けている方はそんな魅力から離れられないのだと思います。

で、本作の評価ですが、さほど面白くなかったです(⁠^⁠^⁠:)
女優が演じた時代によって目先の見え方は変わりますけど、やっていることはどの時代でもさほど変わらず。それに単調を覚えて少し眠くなりました…。
映画のテーマがメッセージとして強く響いて来なかった。映画人が映画愛を語る映画としては、私はイケてない方に分類しました。

「追いかけている自分が好き」は印象に残る台詞でした。ストーカーの話じゃないことは容易に想像がつきます。女優業に限らずですが、生涯を通して追いかけるものがある人生って憧れます。

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ケンゴジェリー

4.0満月の前の14日の月

2026年1月3日
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Tomoko

4.0記憶

2025年10月11日
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もう20年以上前の作品ですが、斬新さに引き込まれました。往年の大女優・藤原千代子(声:荘司 美代子、小山 茉美、折笠 富美子)が過去を回想するというだけならともかく、そこに思い出の「鍵」をモチーフに生涯の恋をからめ、数々の出演作のシーンをつないで描いていくアイデアが素晴らしい(20~40代の声を担当した小山 茉美さんは、則巻アラレちゃんの声優さんですね)。回想しながら現実と空想が入り交じり混沌としていくところは、人間の記憶の曖昧さが活かされていて、とてもスリリングかつ共感しました。音楽も非常に効果的に作品を盛り上げていましたが、今敏監督が音楽を重視した作品とするため、自らの好みで平沢進に依頼されたようです。千代子が生涯想い続けた「鍵の君」の声(山寺宏一)がカッコよかったです!今敏監督(1963-2010)が描く「現実」と「虚構」が入り交じる描写は、日常的に夢をみたり空想したり、或いは何処か遠い国のニュースをみたりしているときに感じていることと似ていて、人間の記憶を巡るとても興味深い視点だと感じます。「あれほど愛してた人なのに、もう顔も思い出せなくなってしまった」と千代子が悲しむシーンがとても印象に残りました。

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赤ヒゲ

4.0愛に生き、逢いに行く...か

2025年9月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

癒される

 番組制作会社社長の立花は、憧れでもあった銀幕を去って30年の伝説の女優藤原千代子への取材で屋敷を訪れる。千代子は、自らの出演作を織り交ぜながらその半生を語る。関東大震災の日に生まれ、女学生時代に出会った活動家に恋をし、彼が残した鍵を大事に持っていたが。
 楽しくも切ない作品でした。監督の前作「パーフェクト・ブルー」と同様、現実とフィクションが交錯しますが、今作は明るくてまるで作風が違っています。SFから時代劇まで次々シーンがチェンジしていく映像の妙は、名作「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」を思い起こすほど見事でした。あちらの夢邪鬼にあたる存在が、こちらでは妖婆といったところか。最後、彼女の一途さと、立花の無念に目が潤みました。

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sironabe

2.0回想と現実が入り混じる設定はよくあるけど分かりにくくてあまり巧いと...

2025年8月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

回想と現実が入り混じる設定はよくあるけど分かりにくくてあまり巧いとは思わなかった

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柿男

2.0現実と映画が入り乱れて首を傾げるような作品になってしまった。 初恋...

2025年8月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

現実と映画が入り乱れて首を傾げるような作品になってしまった。
初恋の男性を追いかけ続ける話だが、映画の中で様々な時代に飛び、国外、ついには地球外にまで飛んで行ってしまう。
発想は悪くないが、作品としては残念。

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省二

5.0映画としてのアニメの最高峰

2025年7月18日
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十数年ぶりに鑑賞。
改めて思う、本当に素晴らしい作品。

一人の女性の千年にも及ぶ一途な恋を、これ程までに壮大に描いたアイデアと表現力に脱帽。

現実と空想が入り混じる作品にありがちな「分かりにくさ」が一切なく、
次はどんなシーンが観られるんだろうと、まさしく邦画全盛期に数々の映画に魅せられた少年のような気持ちでドンドン引き込まれていく。

狂言回し二人のボケとツッコミもこのラブストーリーに最高に噛み合ってます。

公開から20年以上経っても一切古臭さを感じない。
これがいわゆる不朽の名作ってやつですね。

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うまぶち

3.5面白かった。1人の女性の人生をほんとにそのまま映画にしたような濃さ...

2025年1月2日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

面白かった。1人の女性の人生をほんとにそのまま映画にしたような濃さで尚且つインタビューの現実と映画の虚構が曖昧に入り混じっていく表現はカメラマンのツッコミに笑っていたこちら側がいつの間にか惹き込まれていくような引力を感じた。社長が良いキャラすぎる 笑
果ての無い愛を追いかける彼女の狂気的な一途さは少し怖さを感じると共にそこまで信じられるものがある羨ましさも感じた。最後の台詞、”追いかけている私が好き”はある意味究極の自己愛なのかもと感じた。

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id

アニメでなくては出来ない事

2024年9月20日
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鑑賞方法:映画館

 多くのアニメファンに惜しまれつつ2010年に46歳の若さで亡くなった今敏監督の作品がリバイバル上映です。僕は初めて観ます。一人の男性を思い続けた女優が戦前・戦中・戦後を生き抜いた姿を奔放なタッチで描いた物語です。

 驚きました。これは素晴らしい映画だったなぁ。時間や空間のみならず様々な映画作品を自由自在に、しかも自然に出入りする展開にワクワクが止まりません。まさしく、アニメでなくては出来ない事をアニメでやっているのです。今敏さんの落ち着いた美術性もこれこそ大人のアニメです。キンキン声の声優がいないのもいい。そして、昔の映画へのオマージュも堪りませんでした。御存命ならば今どんな映画を撮っておられたんだろう。

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La Strada

3.5やりたいこと全部詰め込みました

2024年9月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

描きたいことを全て放出したような作品
描きたいことを主人公の体験交えた映画のワンシーンにして描くなんて誰が思いつきましょう。
シーンチェンジで急に世界がかわっていく美しさに見惚れてしまいました。
ただ走るだけの場面で目が離せないなんてそうそうないです。
明るくも切ない綺麗なラブストーリーでした。

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高い坂

5.0邦画好きには堪らない

2024年6月10日
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鑑賞方法:TV地上波

日本映画史に輝く名作と主人公のスター女優の人生を重ねて歴史を刻むスタイルが秀逸。大切なものを届けたいという思いで、一本の芯を通してストーリーをかためる。展開のリズム感といい名作だな。
原節子さんを思い出させる設定だけど、数々の名女優の出演者と重なる。小津、黒澤といった巨匠だけでなく、ゴジラやトラック野郎といった昭和のシリーズものまでしっかり登場し、それだけでもワクワクする感じ。
締まった良い作品でした。

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Bluetom2020

4.5とても素晴らしい作品。でも千代子さん、ちょっと怖い

2024年3月5日
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鑑賞方法:映画館

とても素晴らしい作品です。

まず絵がいい。ひじょうにうまい。驚くほど人体のデッサンがしっかりしていて、その動きが自然なことに感心しました。
だから、いろんな「感じ」がとてもよく表現されている。歩いている感じ、走っている感じはもちろん、そのほかの、人間が生活する際の様々な「感じ」を見事に描き出している。
人間の体は見慣れているだけあって、少しプロポーションが狂ったり、動きがおかしかったりすると、すぐに違和感を感じてしまいますからね。これだけしっかりとした絵を作れるようになるには並々ならぬ修練が必要でしょう。
線描を主体としたキャラクターのフォルムと、彩度をおさえた色彩が美しく、すべてのシーンをアートとしても楽しめます。
宮﨑さんの作品をはじめ、新海さん、細田さんなど、日本のアニメ映画における人物表現はどれもすごいけれど、僕は本作の人物表現が一番好きかもしれません。

また、ストーリー展開もユニークで、「よくこんなこと考えるなぁ」と、これまた感心。
ユーモラスな味つけもバランスよくされていて、物語のテンポもいい。カメラマンの井田の関西弁が「ツッコミ」のように効いていて、何度も笑わせてくれました。

それから監督の映画愛も伝わってきた。
僕には黒澤明の『蜘蛛巣城』しかわかりませんでしたが、ほかにも何かの映画の場面が引用されていたのかな?

ところで、この物語の一途な愛はすごいなと思いますが、しかし何ごとにも加減とか限度というものがあります。
千代子さん、執着が過ぎるようで、ちょっと怖い。
――と思って、家に帰って調べてみたら、本作のキャッチコピー、「その愛は狂気にも似ている」なんですね。やっぱり。

追記
今敏という人物を昨年はじめて知りましたが、2010年に46歳で亡くなっているんですね。
すごい才能なのに……。なんとも残念なことです。

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peke

4.5日本アニメ史に残る傑作!

2024年2月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

幸せ

何故今までこの作品を観なかったのだろう。
リバイバル上映がされているということで知った作品(私の住む地域では上映されなかった)。タイトルに惹かれてずっと引っかかっていた。今敏監督は名前は知ってはいたが、作品は観たことはなかった。今日、やっと観た(2024年2月17日、DVDで鑑賞)。

ストーリーと構成が凡人が考えつくものを遙かに超えている。それでいて、全く破綻していない。目まぐるしく変わる時代、場所、服装、役柄、音。その対比のように変わらない女優の一途な愛と鍵。最後にどこに行き着くのか、引き込まれるように魅入ってしまう。

主人公千代子を取材する立花は、1人の熱狂的なファンとして時空を超えて千代子の回想の物語に入り込んでくるが、彼は単なるインタビュアーではなかった。千代子の終わりなき物語のなかに実際に存在していて、千代子が知りたくない悲しい事実を知る身であった。。。この演出も唸ってしまった。

そして最後の千代子の言葉。これぞまさに女優という台詞だった。

今敏監督がもう亡くなっているのが惜しい。この作品は、もっと評価されていいと思う。
間違いなく日本アニメ史上に残る傑作だ。

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TS

4.5今日見ました

2024年2月15日
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鑑賞方法:映画館

扇町キネマで今日鑑賞しました。

今敏監督もこの映画も全く知りませんでした。
でもアニメも漫画も小説も好きな50代のおじさんです

50席あったのかな
3分の2埋まってて若い女性の方々ばかりで
面食らいましたが笑
男性はおじさん3名でした

コメントを日頃しないので
うまく書けませんが二十数年前とは思えない
千年女優とのタイトルなので
どんな繋がりや切り替えをするのかと怪しんでましたが
納得できる切り替えで
女優として第一線で活躍してること
鍵の男性を想い続けてることがよく分かりました
最後に鍵の男性を追いかけてる自分が好きという
告白がありましたが最後に納得できる気付きが
出来てよかったと想いました

また監督のリバイバル放映があれば
見てみたいと想います

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かざ

4.5名作は色褪せない。

2024年2月11日
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といぼ:レビューが長い人

5.0★2024年劇場鑑賞14★

2024年2月10日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

公開当時、少年サンデーの裏側に長いこと広告が載っていて千年女優を見るとその記憶が蘇って、あの当時の空気感とかも思い出してしまう。
自分はまだまだ子どもで映画に興味があるようでなかった頃。
ハリポタやスパイダーマン、指輪物語などハリウッド映画しか興味がなくこういうアニメ映画は観てなかった。

時は経ち大人になって、改めて劇場で見れることの喜び!!ありがとうStranger !

作品の感想は愚問なので書きません笑

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yougo!!!

3.5『パプリカ』『パーフェクト・ブルー』が良すぎたので、期待しすぎたかな…?

2024年2月7日
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『パプリカ』『パーフェクト・ブルー』が良すぎたので、期待しすぎたかな…?

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mini