劇場公開日 2002年7月20日

「ジブリにしてジブリであらず」猫の恩返し りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ジブリにしてジブリであらず

2021年5月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

単純

まず、絵柄!どうしていつものジブリの絵にしなかったの!?いつもの絵にするだけで、興行収入やら評価やらが違ってたと思う…。もったいないし、悲しい。

ジブリの良さはなんと言っても「この世界に入りたい!」と観客に強く思わせるパワーがあるところ。
なのに、猫の国ときたら!あっさりし過ぎて世界観が全くない!泣

それに、猫の王様がワンマン過ぎて、人間の世界に疲れた私たちが行きたいな〜と憧れる場所にならなかった。もっと猫の国を深掘りして欲しい!どれくらいの広さ?何匹いるの?猫の種類は??制作陣は絶対考えてないでしょ!怒

また、ジブリと言えば芸術的な背景なのに、とてもあっさりしてて残念。「耳をすませば」の雫の小説で、バロンと空を飛んでるシーンは本当に美しかった!だから、今回は雫が書いたバロンの小説という設定なので、当然出てくると思ったのに…ない!!せめて、同レベルの美しい背景が見たかった。

こうしたらバロンに会えるかも!猫の国に行けるかも!という思いに掻き立てられる何かが欲しかった。ジブリはいつも空想と現実の繋がりを感じさせるのに、これはなかった。私がオバサンだからじゃなくて、小学生でもなかなか難しいと思う。

そもそも、猫の国に行く理由がほわーんとしてるので、映画もぼやけたものになったと思います。冒険はワクワク、ドキドキじゃないと!

コメントする
りりまる