「古いけれど。」日本の黒い夏 冤罪 eigakabosuさんの映画レビュー(感想・評価)
古いけれど。
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昭和4,50年代の雰囲気です。
日活感が漂っています。台詞回しも古くさいので、堅苦しく違和感があります。
役者は実に豪華なんですが。
ただ、内容はとても意義のある物です。
マスコミの情報の扱い方、視聴者の受け取り方、警察の在り方。
考える良い機会になると思います。
名前こそ変えてあるけれど、この冤罪事件は実際に起きた事ですので、こちらも真摯に向き合わざるを得ません。
当時私は高校生でしたが、テレビで報道される通り、「第一通報者のおじさん
(この映画ではかんべさんとされています。)が犯人なのか」と信じて疑いませんでした。容疑者と報道された時点で、その人は殺人犯だと世間に認識されます。後遺症に苦しめられるのみならず、この第一通報者の方は、殺人犯のレッテルを貼られる二重の被害を被っています。
最近でも、この映画同様、マスメディア(と情報提供者、及び視聴者)に問題提議する映画がありました。
インターネットやSNSの普及等で情報が簡単に拡散される時代、若い世代にも是非考えて頂きたい問題だと思います。
それだけに、この古くさい仕上がりが
もったいなく感じてしまいました。
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