劇場公開日 2001年3月24日

「冤罪に加担したマスコミと視聴者」日本の黒い夏 冤罪 うにたん♪さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5冤罪に加担したマスコミと視聴者

2018年9月17日
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鑑賞方法:映画館、試写会

知的

視聴率を追い求めて、不確かな情報を鵜呑みにするマスコミとワイドショーに踊らされる視聴者の図式はネットの普及した現代もあまり変わっていない事が良く解る。
作品のモチーフになった松本サリン事件の当時の報道を見た人は、あの冤罪を疑わなかったと思う。
農薬の調合を間違えた…と第1報を流し、被害者が加害者にしか思えない報道であった。
さらに警察の取り調べも違法性の高い形で行われたように言われており、被害者をよってたかって叩いた様は改めて考えさせられる。
警察の捜査の是非は素人にはわからないが、災害や事件を取り上げるマスコミの姿勢に一石を投じる内容であり、作品としての面白味には欠けるものの、下らない噂話レベルのニュースやワイドショーの情報を真に受けるような人間にならないよう努力する必要を感じるようになる作品である。

一方、内容は高校生の質問に真面目に答えたマスコミという体で、高校生が人権、モラルについてマスコミに尋ね、それに対し真面目に答えようとするのだが、なんと言うか…堅っ苦しい(笑)
日活で撮影したせいなのか、全体に雰囲気は暗く、暑苦しさが伝わってくるので、まさに黒くて暑い夏のイメージである。
当時、モデルになった河野さんの講演を聞いてみたが、理不尽さに怒りや悲しみが限界を越えた様子で淡々と話されていた事が印象に残った。
この人がこうなった原因は、あのカルト教団が一番悪いが、事件後に河野さんを追い詰めたのは事件に無関係な上に、何の責任も取らないマスコミとその視聴者であった事を忘れてはいけない。
この作品はその為に存在すると思う。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)
2021年3月8日

学生たちがどのように感じたか…クソ暑い体育館で座って鑑賞してくれたが未だに分からないままだ。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)
2021年3月8日

公開時に学校での人権教育に使用していた

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)