三越百貨店の贈賄事件をモチーフに、社長を陰で動かす女帝を描いた日活ロマンポルノ。クレオパトラ展のアイデアで山田に取り入るみき(黛)だが、その後もクレオパトラのイメージを残す。丁度、熟女ヌードが流行りだした頃なのだろうか、普通の女優もどんどん脱いでいた時代だ。
黛がクレオパトラなら新藤恵美が楊貴妃という対立の構図。黛ジュンの女帝ぶりを描いてはいるが、濡れ場以外は2時間ドラマ風。
最後に山田は社長を解任され、女帝中原みきは脱税で逮捕されるが、芸能界での没落ぶりもみじめなヌードで締めくくるという暗喩になっているのかもしれない。