「ゾンビ映画なのか?!」VERSUS kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ゾンビ映画なのか?!
オープニングはゾンビ化した侍たちをバッサバッサと斬る男のシーン。もしや時代劇なのかと一瞬思ってしまうほど良い。
車でやってきた男どもは一人のお嬢様風の娘(三坂)を誘拐していた。“あの人”というボスが来るまではKSC2-303を生かせておけとの命令もあったらしく、殺せないままアクションシーンへと突入。最初は銃撃戦がメインだったのに、森へと逃げ込んでからは格闘戦もある。ヤクザたちが何体も死体を埋めてある“黄泉がえりの森”。ゾンビは何体も現れる。蘇る死者とヤクザとの戦い、それに脱獄囚とが絡んでノンストップ・アクションとなっていた。ストーリーなんてほとんど無いに等しいくらい・・・
手に汗握るアクションも続いてくると、人物の謎を知りたくなる。娘や脱獄囚をボスが欲しているのは何故なんだ?ゾンビが湧いて出てくることなんてオマケにすぎないほど(笑)。とにかく、脱獄囚も娘も記憶を失っているのだ。冒頭の戦国時代アクションには続きがあり、娘や脱獄囚がその人物の現代に転生した姿だという。さらに“黄泉がえりの森”は現世と黄泉との結界が解ける場所であり、そのためには娘の血が必要だったのだ!ボスが現れ、「500年待ったぞ」という台詞もどこか可笑しい。そして脱獄囚は簡単に殺されるが、話を聞いた娘は自分の血を彼に与えて蘇らせてしまう。ところが、ボスが本当に欲しかった血は、娘の血で生き返った脱獄囚の血だった・・・わけわからん。
最期の戦いにおいても真剣白羽どりで笑わせてくれるのだが、その他にも笑えるシーンのてんこ盛り。アクションにはコメディ部分の挿入も不可欠なのだな。異様にテンションが上がってしまったぞ。
なお、『鎧 サムライゾンビ』を先に観てしまったが、雰囲気は良く似ている。