VERSUS

劇場公開日:

解説

闇の力を巡って繰り広げられる、男たちの宿命の戦いを描くヴァイオレンス・アクション。監督は「heat after dark」の北村龍平。脚本は、北村監督と山口雄大の共同。撮影を「人妻いんらん同窓会」の古谷巧が担当している。主演は、新人の坂口拓、「犬、走る DOG RACE」の榊英雄、新人の三坂知絵子。2001年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭千葉真一賞&ファンタランド女王賞、日本インディペンデント映画祭銀賞受賞作品。スーパー16ミリからのブローアップ。

2001年製作/120分/PG12/日本
配給:ケイエスエス
劇場公開日:2001年9月8日

ストーリー

奥深い森に、囚人仲間と脱走した脱獄囚KSC2-303。迎えの車を待っていた彼は、しかしやって来たレザボアたちと諍いを起こし、彼らに囚われの身となっていた記憶のない謎の女を連れて、再び森の中に逃げ込む。ところが、その森は幽界と現界を繋ぐ結界の地黄泉返りの森で、彼が殺したレザボアが、森の中に埋められていた死体がゾンビとなって蘇り、次々とふたりを襲った。そんな中、レザボアのボス(全ての謎を知る男)が到着。結界を開き邪悪な力を手に入れようと企む彼は、500年前、実は彼の弟であるKSC2-303に邪魔されその機を逸していたのだが、現代に転生し漸くそのチャンスを得ようとしていた。そして、その扉を開く鍵を握っていたのは謎の女だった。果たして、その女を巡って壮絶な戦いが展開されるが、KSC2-303は兄の強大な力の前に遂に命を落としてしまう。そんなKSC2-303を、謎の女が自らの血を使って蘇らせた。だが、実は謎の女の血で蘇ったKSC2-303の血こそ、結界を開く鍵だったのだ。ボスの狙い通りとなった今、いよいよ本当の戦いの火蓋が切って落とされた! そして壮絶な戦いの末、戦いに勝利したのはKSC2-303だった。しかし、それから99年後。三度この世に転生した兄弟と謎の女は、新たな宿命の戦いに挑もうとしていた。

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映画レビュー

4.0アクション好きは一度見て欲しい

2024年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

採点3.8
初めて北村龍平監督を知った作品。
今見ると坂口拓が若いですね。
逃亡犯にヤクザなど人物の関係性やゾンビも絡まって、何とも良い掴み。
素早いゾンビはもう珍しくないけど、銃器を扱うゾンビはやはり新鮮。
そして坂口拓のアクションは後のガンフーですね。今見てもすごい。
他、作品全体のアクションは中々見応えがあります。
登場人物は皆アクが強く、其々の目的も見えにくい構成も面白かった。
最後まで分からなかったのが、自動車事故で登場した刑事?二人組。
登場時に一人片手がもげてたりとインパクト大きかったのですが、何も活躍しないまま死んでました。
終盤に向かって段々と様々な伏線も回収していき、最後の対決を終え愛し合う二人が手を取るハッピーエンド。
かと思ったら、そこから飛んでもう一度やり直しに。
資金が少なくB級感はあるものの、最後までちゃんと頑張っているのが伝わってきました。
兎に角アクションが素晴らしく、クライマックスの対決などもとても見応えがありますよ。
アクション好きは一度見て欲しい作品でですね。

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白波

4.0ゾンビ映画なのか?!

2018年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 オープニングはゾンビ化した侍たちをバッサバッサと斬る男のシーン。もしや時代劇なのかと一瞬思ってしまうほど良い。

 車でやってきた男どもは一人のお嬢様風の娘(三坂)を誘拐していた。“あの人”というボスが来るまではKSC2-303を生かせておけとの命令もあったらしく、殺せないままアクションシーンへと突入。最初は銃撃戦がメインだったのに、森へと逃げ込んでからは格闘戦もある。ヤクザたちが何体も死体を埋めてある“黄泉がえりの森”。ゾンビは何体も現れる。蘇る死者とヤクザとの戦い、それに脱獄囚とが絡んでノンストップ・アクションとなっていた。ストーリーなんてほとんど無いに等しいくらい・・・

 手に汗握るアクションも続いてくると、人物の謎を知りたくなる。娘や脱獄囚をボスが欲しているのは何故なんだ?ゾンビが湧いて出てくることなんてオマケにすぎないほど(笑)。とにかく、脱獄囚も娘も記憶を失っているのだ。冒頭の戦国時代アクションには続きがあり、娘や脱獄囚がその人物の現代に転生した姿だという。さらに“黄泉がえりの森”は現世と黄泉との結界が解ける場所であり、そのためには娘の血が必要だったのだ!ボスが現れ、「500年待ったぞ」という台詞もどこか可笑しい。そして脱獄囚は簡単に殺されるが、話を聞いた娘は自分の血を彼に与えて蘇らせてしまう。ところが、ボスが本当に欲しかった血は、娘の血で生き返った脱獄囚の血だった・・・わけわからん。

 最期の戦いにおいても真剣白羽どりで笑わせてくれるのだが、その他にも笑えるシーンのてんこ盛り。アクションにはコメディ部分の挿入も不可欠なのだな。異様にテンションが上がってしまったぞ。

 なお、『鎧 サムライゾンビ』を先に観てしまったが、雰囲気は良く似ている。

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kossy

5.0真のアクション

2011年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

”アクション”というものを”洋画の爆発シーン”と思っている方、
あんなものはアクションとは呼びません。
ましてや、ただ格好よく銃火器を振り回すのもアクションとは呼ばない。

”アクション”という言葉の意味を真に知りたいのなら、
この映画を観るほかない。
今まで観てきたアクションが、いかにショボイものだったのか、
衝撃をうけるだろう。

ワタシの”神”ともいえる映画です。

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浮雲
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