アルカトラズからの脱出のレビュー・感想・評価
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意外と上手くいくもんね
サンフランシスコのアルカトラズ監獄から実際に脱獄した3人の実話を元にした話。
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脱獄の方法が、小さい換気の隙間を爪切りで掘っていって大きくしてそこから脱出経路を確保してく。小さい隙間を掘ってくのも地道な作業なんだよ。刑務所という暇のなせる技だね。
いちばん無理あると思ったのは、脱出経路を確保しに行く間は牢屋からいなくなるから、警官騙すために自作でダミーの人形を置いてくその人形がどう考えても人に見えないこと。
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どう考えても人形だろバレるだろってクオリティだけどこれ現実でも成功しちゃってるんすよね。
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想像では頑張って頑張ってやっと出れたって映画だと思ってたので、脱獄の準備がわりとサラッと流れてたような感じがした。
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それより刑務所の中の人間ドラマがメインの映画でした。
小道具の可能性
断崖絶壁の孤島アルカトラズ島からの脱走を図ったフランクモリスらの実話を描いた脱獄作品。
この手の脱獄映画を観ると小道具の可能性の高さにワクワクしてしまう。
爪切りやスプーンを使った長い時間のかかる穴掘りや工作の時間を使ってくすねた材料で作ったダミー人形やいかだなどコツコツと時間をかけて脱獄の準備をしていく過程にワクワクする笑。
また窃盗罪とはいえ明らかに悪の立場にあるフランクの刑務所内の立ち振る舞いだけで正義と感じてしまい、応援し見守るような観点になってしまう不思議な作品で、それをクリントイーストウッドが演じるからなおのこと正義の人と感じてしまう笑。
犯罪者が脱獄して現在に至るまで行方も生死も不明という明らかに胸糞悪いラストのはずなのにミステリアスな印象に収めた秀作。
セリフや音楽が少ない緊張感のある演出も良かった。
実話そのままの脱獄方法
脱獄ものにはハズレがない。気がする。
名作が多いですね。大脱走は私が映画を好きになったきっかけの作品の一つです。
今作もなかなか楽しめました。
閉鎖後のアルカトラズ島で実際に撮影が行われたそうで、リアリティを感じます。
もちろんキャラクターなどに脚色もあるのでしょうが、脱獄の方法自体は実話そのままのようです。映画さながらってやつですね。凄いこと考えるなあ。
脱獄の準備で地味な作業をコツコツと積み重ねていくのですが、いい塩梅に緊迫感もあり、退屈しません。
あらゆるものを加工して脱獄に利用するのは見ていておもしろかったです。
作業場から加工した道具を持ち出す時のトリックには感心しました。
ひとつ言うとすれば、囚人の中でも悪い者たちが最終的に行き着く地であるアルカトラズ島だというのに、ウルフ以外の囚人がいい人すぎます。悪人に見えない。特にリトマスとか、もはやかわいい。癒される。
ですが、実際のフランクモリスもそんな悪そうには見えないんですよね。どんな厳つい男なのかと思って調べてみたら、案外シュッとしてて驚きました。どことなく映画のモリスと同様に知性とカリスマ性を備えていそう。
囚人達の交流もこの映画をよく盛り立てていると思います。ドクやイングリッシュですね。
ドクのあのシーンは強烈なインパクトがありました。恐ろしく、そして辛かったです。
イングリッシュとモリスの静かな絆の描写も凄く良かったです。黒人だの白人だの坊やだのと、はたから見ると憎まれ口を叩きあって見えるけれど、本人たちはそれを楽しんでいて。古い友人であるかのような関係がとても素敵でした。
彼らとの交流の描写がいいだけに、脱獄に加担する仲間の影が薄いのが少しもったいない気もします。
ラストの菊がいいですね。希望の花。
うひゃー、ナタで指を何本も切り落とすシーンで背筋が凍りつきそうに...
うひゃー、ナタで指を何本も切り落とすシーンで背筋が凍りつきそうになった。脱出劇はただただ淡々と描かれていて、ストーリーの面白さはない。静かな音楽とともに夜の行動に出て、朝のびっくり顔の看守が印象的。人形の顔がずっと残ってるところなんて、冴えた演出だ。
若きイースト・ウッド・・
若き日のイースト・ウッドが主演。約40年前の映画。古さはあるが、実話が元で時間が長くなくハラハラするが見やすい。作業所で、絵を描くことを取り上げられた囚人が斧を使った行為にゾッとした。囚人たちが脱走に成功し、アルカトラズが閉鎖されたのは事実らしい。
実話なら派手さや見所がなくても観れる 変に脚色されても逆に胡散臭い...
実話なら派手さや見所がなくても観れる
変に脚色されても逆に胡散臭いし
実話を元にしてるだけに地味
でもこの頃の映画は味がある、そして見やすい
だらだらと観たい人にはいい
既視感…
実話を基にした作品。
脱獄系の作品はいくつか見たけど、だいたい同じ感じだなぁ~。その中でも、“あの感動の名作”は群を抜いている。その“名作”の基にもなったんじゃないかってぐらい、内容が似てる。
まぁ、あの“名作”と比べると、感動が全然違うぶん物足りなく感じてしまう…
緊迫感はあったんだけどね~
●ちょっとハラハラ。
難攻不落のアルカトラズ。刑務所からの脱出劇。物語は淡々と進む。お隣さんはお気の毒さま。「ダーティ・ハリー」のドン・シーゲル&クリント・イーストウッドのコンビ。本作は実話が元になっている。この脱獄事件の後、当時の司法長官、ロバート・ケネディによってこの刑務所は閉鎖されている。
まるでイーストウッド一人の脱出劇
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:60点 )
絶対脱出不可能と言われた刑務所からの脱出を図る。どうやって準備をして実行するのか。なかなか面白い作品ではある。刑務所の内部の話も含めて楽しめた。
でもイーストウッドしか目立たない。刑務所内の他の囚人には多少特長をみせるものもいる。でも一緒に脱出する仲間たちが、どんな人物であるかなんてことには関心がないようだ。だからまして接着剤や合羽をどうやって手に入れたか、それで小舟をどうやって作ったかという、他の仲間たちのことは描かれない。まるでイーストウッド一人の脱出劇のように感じる。どうしてこんなに脱獄する仲間を軽く扱ったのだろうか。ここを充実させれば脱出にもっと深みが出たのに惜しい。
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