「小道具の可能性」アルカトラズからの脱出 オレさんの映画レビュー(感想・評価)
小道具の可能性
断崖絶壁の孤島アルカトラズ島からの脱走を図ったフランクモリスらの実話を描いた脱獄作品。
この手の脱獄映画を観ると小道具の可能性の高さにワクワクしてしまう。
爪切りやスプーンを使った長い時間のかかる穴掘りや工作の時間を使ってくすねた材料で作ったダミー人形やいかだなどコツコツと時間をかけて脱獄の準備をしていく過程にワクワクする笑。
また窃盗罪とはいえ明らかに悪の立場にあるフランクの刑務所内の立ち振る舞いだけで正義と感じてしまい、応援し見守るような観点になってしまう不思議な作品で、それをクリントイーストウッドが演じるからなおのこと正義の人と感じてしまう笑。
犯罪者が脱獄して現在に至るまで行方も生死も不明という明らかに胸糞悪いラストのはずなのにミステリアスな印象に収めた秀作。
セリフや音楽が少ない緊張感のある演出も良かった。
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