若さま侍捕物帳 お化粧蜘蛛

劇場公開日:

解説

城昌幸原作“若さま侍捕物帳”を「右門捕物帖 紅蜥蜴」の鈴木兵吾が脚色、「血煙り笠」の松田定次と「柳生一番勝負 無頼の谷」の松村昌治が共同で監督した捕物帖。撮影は「ひばりの花笠道中」の山岸長樹。

1962年製作/84分/日本
配給:東映
劇場公開日:1962年12月23日

ストーリー

異国情緒あふれる深川埋立地の歓楽街。ここは肥前屋の横死後、廻船問屋と女郎屋の二道かけた唐津屋、越前屋の二人が支配する治外法権の暗黒街だ。うっかり足を踏み入れた遠州屋小吉の朱房の十手も効果がないばかりか、夜桜の辰らの愚連隊に吊し上げられ危いところを若さまに助けられる始末だ。島帰りの三次は唐津屋に頼まれ常盤津師匠文字春の家へ侵入したが、目当ての割符を入手出来ず何者かに殺された。若さまのねぐらである船宿喜仙では娘のお糸が、帰らぬ若さまを待ち焦れていた。ところが若さまは赤ン坊と門付けの姉妹というコブつきの御帰還だ。三次の遺した赤ン坊の世話を頼む若さまだが、姉妹を見るお糸の心は複雑だ。辰らにいたぶられている易者の三郎左を救った若さまは、その浪宅で娘美音から意外なことを聞いた。三郎左は元与力で、肥前屋殺しを探ろうとしてクビになったというのだ。唐津屋は側用人白石淡路守を抱き込んでいることを若さまに知られ、若さま暗殺を企んだが失敗した。美音が借金のカタに遊女に出されることを聞いてかけつけた若さまは、辰から「俺の女だ」と凄まれた。数日後、ついにこの魔境一掃のきめ手を握った若さまは唐津屋、越前屋の本拠に乗り込んだ。そして胸のスクような江戸前の啖呵で事件の絵解きをする。肥前屋殺しの犯人はこの二人、三人は元海賊で各々蜘蛛の割っ符を持っていたが、肥前屋は殺された時居合せた姉妹流しに割っ符を渡した。姉妹は言われたとおり割っ符を文字春に渡した。それを三次が奪って赤ん坊の着物に隠したのだ。文字春も三次も、割っ符をネタに二人をゆすろうとしたのであった。二人は美音をタテに抵抗しようとしたが、意外にも辰に屈服させられた。夜桜の辰こと大目付づきの結城新之丞、淡路守の行動を探る目的で魔境に潜入していたのであった。

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