ワールド・アパートメント・ホラー

劇場公開日:

解説

アジア人が集まり住む都心のボロアパートを舞台に、地上げにやってきたチンピラヤクザと住人たちとの奇妙な葛藤を描く。脚本・監督は「AKIRA」の大友克洋。共同脚本は信本敬子。撮影は「宇宙の法則」の篠田昇がそれぞれ担当。

1991年製作/97分/日本
配給:エンボディメント・フィルムズ
劇場公開日:1991年4月5日

ストーリー

都会の中心にポツンと建つ地上げ寸前のボロアパート・南海荘。このアパートに住むアジア人を追い出すため、地上げ屋から派遣されたチンピラヤクザ一太は、ここで何かに取りつかれたような状態に陥った兄貴分のヒデの代わりに、さっそく嫌がらせを開始する。しかし、ここの住人たちはそんな嫌がらせに動じないどころかトンチンカンなリアクションで一太を混乱させていく。そんな時、一太の周りでは突然天井板が上下にたわんだり、ラジカセが勝手に作動したりと、奇妙な出来事が頻繁に起こり出す。怒った一太はチェンソーを持ち出してアパートそのものを破壊しようとするが、その瞬間、突如アパートが動きだし、ポルターガイスト現象が起こってしまう。それによって白昼夢にうなされつつ、やがて狂気の世界にとらわれていく一太。住人たちは、悪魔払い師を呼び、怪しげな儀式を始めるが、狂った一太は荒れ狂う一方だった。そして何とか悪魔払い師の機転で一太に取りついた化け物を封じ込め、安心する住人たちだったが、今度はヤクザたちがアパートに乗り込み、さらに戻ってきたヒデも入り交って乱闘騒ぎとなる。そして数日後、アパートにはいつもどおりの日常が戻っていたのだった。

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