劇場公開日 1991年9月14日

「怪獣老人介護」老人Z U-TAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0怪獣老人介護

2019年7月16日
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鑑賞方法:映画館

原水爆がゴジラを生み出し 高齢化社会は老人Zを生む  怪獣の系譜 怪獣は悪ではなく 社会 システム 国家が生み出したもの 人間がシステムの中に取り込まれてゆく事で 「狂気」を生み出してゆく その中で まだ完全にシステムに取り込まれていない存在ー女子大生ボランティアが人間愛から立ち向かう事で 周りを目覚めさせてゆく。
インターネットのAI化など現代に続くSF系譜は見られるが 人間性の目覚めに関しては 現代よりより楽観的である。システム 、国家の象徴の所長が「善」に変わる所など 今見ると牧歌的にさえ見える。
併映でAKIRAも見たので 大友克洋のテーマがよくわかった。

だが、この映画の目玉は大友&江口のタッグだろう。 メカと女性 そして、世界観の全く違う二人の絵も無理やりな感じなく
融合されていて 両者の絵は20年以上経っても楽しめる。特に江口の映画となると
自分は初めて見たように思う。

U-TA