「懐かしい以上の価値はない」ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン) 0154545612686さんの映画レビュー(感想・評価)
懐かしい以上の価値はない
小学生の頃にレンタルビデオで見てうろ覚えだったので、改めて視聴
ラストのマモー本体が死ぬシーンの印象が強く、ルパンだけどどことなくホラーで、演出も凝った作品だと記憶していたが、今になって見ると色々ひどい・・・
70年代末期の作風と言えばそれまでだが、下品
当時流行った映画のパロディも多く、「アニメでもこれくらいできるんだぞ!」と言わんばかりに過剰に詰め込まれて贅肉だらけ。学生の課題作品を観てる気分になってくる(そう感じるのは後にアニメが洗練されていった今だから言えることだけど・・・)
続けて見比べるとカリオストロがいかに1つの映画として完成されてるかよく分かる
あとルパン映画全体について言えるが、銭形警部がギャグキャラで「いてもいなくてもいいような奴」として雑に描かれてるのは駄作が多い。
とっつぁんがカッコよくないと、ルパンも映えない。
あと細かいことだけど、腕時計爆弾1つで破壊できるケースが大気圏脱出の速度と高圧に耐えられるもんだろうか・・・。数ミリのデブリが衝突すれば終わりだし、そんな状態で「死を超越した異星の超文明に神にしてもらんだい!(あるかどうか分からないけど!)」と宇宙に旅立つのは無茶苦茶、というか他力本願で情けない・・・。
重箱の隅をつつくのはアレだけど、こういうところのリアリティを考えない雑さは、今では粗が目立って萎えてしまう。思い出のままにしておいて観なければよかった。
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