「家族の居る所がHOME」喜びも悲しみも幾歳月 グッドラックさんの映画レビュー(感想・評価)
家族の居る所がHOME
戦前から戦後復興期の昭和を、燈台職員として日本の端から端まで転勤しながら生きた家族のお話。1957年木下惠介監督作品です。
実直に生きる夫婦の人生の、喜びと悲しみと。気が抜けちゃうような日常のエピソードが温かくて愛おしくて、ホロホロ涙が出てしまいました。
小学生の頃以来、実に40年ぶりに鑑賞。人生で何度も出会いたい作品です。
燈台守り夫婦を演じた佐田啓二と高峰秀子が、とても自然に年齢を重ねて見えるのが素晴らしい。有名なテーマ曲とともに、当時の日本の風景に見入ってしまいます。
転勤の度にこれで良かったのかと迷う、それは今も同じです。家族の居る所がHOME、そう思ってはいても。
最初の鑑賞で特に覚えているのは、大きな日本地図とラストシーンと、高峰秀子が柳行李に荷物をしまっているシーン。ずっと引越し準備の場面と思ってたけど夫婦喧嘩の後でした。
小学生としては一番ドキドキしたんでしょうね、その後がまた、すごくいいです。
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