劇場公開日 1956年9月12日

「山本富士子の美しさ、宮川一夫のカラー映像の素晴らしさ」夜の河 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0山本富士子の美しさ、宮川一夫のカラー映像の素晴らしさ

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

純愛に生きる京女の内面を優しく、時には頑強に描く情趣深い作品。脚本がいい。吉村公三郎演出も弛緩することなく堅実にまとめる。山本富士子の美しさ、演技が一際輝く。宮川一夫の色合いを強調したカラー映像の世界に感服する。教授役の上原謙がもうひとつ冴えない。男の嫌らしさ身勝手さをもっと出せたら、女の虚しさが美しく更に表現されただろう。

Gustav