「【昭和の角川映画って、エロティックなんだね!けれども故、松田優作の魅力があんまり感じられないんだな・・。】」蘇える金狼(1979) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【昭和の角川映画って、エロティックなんだね!けれども故、松田優作の魅力があんまり感じられないんだな・・。】
ー 松田優作と風吹ジュンの激しい濡れ場にはビックリである。R指定が掛かっていない事にも驚く。時代だね。-
◆感想
・映画を観る際に心掛けている事は、原作と比較しない事なのであるが、この作品はムムム・・、と思ってしまったぞ。
・何より朝倉哲也を演じる松田優作が、風吹ジュン演じる京子をシャブで篭絡していく様は、ややドキドキするのであるが、そこからの展開が粗いのである。
ー 今や、風吹ジュンさんの私の勝手なイメージは、瀟洒な小料理屋の粋な女将さんなのであるが、あんなシーンを見せられてはドキドキしてしまったぞ!-
・故、松田優作さんのイケてないサラリーマンと、真の悪なる顔の使い分けは良かったな。
■だが、悪役側のキャラが弱くって、尻つぼみ感が半端ないのである。
昭和の角川映画が、大藪春彦のエロス&バイオレンスを上手く表現出来ていないのだなあ・・。ちょっと残念である。
【中学生のオイラが、物凄く禁断の書として内緒で読んでいた作家】
1.大藪春彦
2.じゃじゃーんの、西村寿行である。
特に西村寿行は凄かった。書棚の奥に隠していた位である。書名は明かさないが中坊にとっては禁断の世界であった・・。(ゴックン。)
故にその後、マルキド・サドの「悪徳の栄え」や、マゾッホの「O嬢の物語」を読んでも”大したことないじゃん!”と思ってしまった程である。
当時の、多数のガールフレンドからのアプローチにも余裕で対応した事は、論を待たない。(イタタタ、石を投げないで下さい!)
・だけどね、パゾリーニ監督の「ソドムの市」だけは、今でも私の書棚の奥に収められているのである。今作と「ソドムの市」を見比べてご覧!、レベルが全然違うよ!
<Q.貴方は、変態ですか!。A.立派な変態です。>