「ブラック企業の最たるもの」蘇える金狼(1979) 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
ブラック企業の最たるもの
ドラッグ、殴り、蹴り、奪い、犯し、殺す。かと思うと不器用な面や無邪気な笑顔を見せて松田優作の懐の深さは分かった。
松田優作の演技は好きだったけど、浅倉と言うキャラクターは好きにはなれなかった。
「野獣死すべし」の伊達は戦場の悲惨さがバックボーンとしてあったけど、浅倉の成り上がって大金を得るために手段を選ばない様は理解出来なかった。
昔の映画のとにかく派手に行こうぜと言うアプローチはリアリティに欠けて笑っちゃう。仮面ライダーが戦いそうなジャリの広場や廃墟、銃撃では当たらないどころか相手に向かって行く、極め付けは社長に呼び出された時の演出。
どういう会社やねん!と突っ込まずにはいられない。
「野獣死すべし」と続けて観たけど、長回しが多くて多分アドリブだと思われ、松田優作って本当に演技するのが好きだったんだなぁと思った。
何かしそうで惹きつけられた。
風吹ジュンとのラブシーンは驚いた。
コメントする