「バイクとお尻と主題歌と」汚れた英雄(1982) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
バイクとお尻と主題歌と
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角川春樹第1回監督作品。
Amazon Prime Video(シネマコレクション by KADOKAWA)で鑑賞。
原作は未読です。
ちぐはぐだなと感じるところはありましたが、セリフを極力排した演出は(初監督作であることの演出力不足を補うための苦肉の策とは言え)かなり攻めたものだなと思いました。
特に北野晶夫がレース直前、暗いコンテナで精神統一する場面はその最たるものだな、と…。息遣いをも捉えたカメラワークによってレース前の緊張がひしひし伝わって来ました。
そう云うシーンは大変良かったですが、やたらと草刈正雄のお尻が出て来るのには些か辟易しました。草刈正雄の女性ファンへのサービスだったのかもしれませんが、頻繁に登場するものだからなんだか面白くなって笑ってしまいました。
ローズマリー・バトラーの歌う主題歌が要所要所で流れ、80年代のハリウッド映画みたいでしたが、何度も何度も流されるとさすがに「またかよ」と思いました。ですが、ロードレースのシーンで流れる「汚れた英雄」のカッコ良さは比類無きもので、やはり手に汗握ってしまったのでした(笑)。
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