無宿<やどなし>のレビュー・感想・評価
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BS朝日版鑑賞。我らが健さんと勝新の唯一の共演。しかしただそれだけ...
BS朝日版鑑賞。我らが健さんと勝新の唯一の共演。しかしただそれだけの作品。
ストーリーもあるのかないのかもはやどうでも良いようなもの。「冒険者たち」をモチーフにしている模様。私はあの作品が合わなかったので、こちらもさっぱり。梶芽衣子が若々しく奮闘するもあのヌー◯は別人じゃあ。それもこれもあれもなんとも退屈。すっとんきょうな音楽が耳から離れん(笑)
新太郎と健
これが唯一の共演となる高倉健と勝新太郎。
ロベール・アンリコの「冒険者たち」をベースに、刑務所で出会った二人の男が海底に眠るお宝を求めて…というもの。
あらすじだけ見ると冒険活劇な感じだが、昭和のコテコテの任侠もしくはアウトロー物の延長線上。
共演と謳っておきながら、顔合わせシーンは思ってたより少なく、それぞれ話が別に展開し、顔を合わせるのは劇中度々と最後くらい。
だから、二人ががっつり組んだバディ娯楽ムービーを期待すると、ちょっと肩透かしを食らうかもしれない。
二人共大スターでありながら性格は真逆な為、ウマが合わず、顔合わせは少なかったのかな?…と、つい勘ぐってしまう。
しかしながら、二大スターのイメージや魅力は存分に活かされている。
勝プロダクション作品故、クレジットは勝新太郎が先、高倉健はトメ。
生年もデビュー年もほぼほぼ同じながら、カッコいい役所や美味しい役所は高倉健の方に。
勝新太郎はイメージそのままの、豪快でやんちゃで何処か憎めない、夢想家の男。
高倉健は着流し姿でかつて多く出演した任侠映画でのイメージそのままの寡黙な侠道。
確かに共演シーンは少ないが、それぞれの魅力は活かしたスター映画の要素はしっかり抑えている。
人となりも役者人生もまるで違う。
でも、共通しているのは、
二人共、惚れ惚れする銀幕大スターであるという事。
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