「どう挑む、どう暴く、豊川金田一」八つ墓村(1996) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
どう挑む、どう暴く、豊川金田一
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原作は未読。(※現在は既読。)
野村芳太郎監督の「八つ墓村」と比べてしまいそうになりますが、両作は同一原作を使いながらも毛色の違う作品に仕上がっているので、比べるのは酷と言うもの。片やおどろおどろしいホラー。片やおどろおどろしいミステリーなのですから。
市川崑監督の独特の映像表現の素晴らしさは言わずもがな。本作でもその技量が十二分に発揮され、怨念と祟りが充満する世界観を見事に演出していて魅せられました。
ミステリーに一家言ある監督なので、推理物の魅力もたっぷり。石坂版よりも飄々さが加速した豊川金田一の、さりげなく手掛かりを集めていく過程がとても面白かったです。
しかし、伏線の張り方が少々露骨ではないかな、と…。犯人を知っている状態で観ているので不満はありませんでしたが、知らない人が観てもあっさり分かってしまうかも…
※修正(2024/03/19)
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