野獣刑事
劇場公開日:1982年10月2日
解説
かつて逮捕した男の情婦との関係を軸に、有能だがやり過ぎと評判のある刑事の姿を描く。脚本は「狂った果実(1981)」の神波史男、監督は「ヨコハマBJブルース」の工藤栄一、撮影は「セーラー服と機関銃」の仙元誠三がそれぞれ担当。
1982年製作/119分/日本
原題または英題:The Dropout
配給:東映
劇場公開日:1982年10月2日
ストーリー
雨の夜、赤い傘をさした女子短大生の死体が発見された。ナイフで何度も刺された死体は西尾由美子と判明した。有能だがヤリ過ぎと評判の大滝刑事もこの事件の捜査にかり出された。大滝はかつて逮捕した男、阪上の情婦、恵子と同棲に近い暮しをしている。恵子には一人息子の稔がいるが、大滝には慣つこうともしない。大滝は独自の捜査で被害者由美子の隠された生活をつきとめた。彼女は昼はノーパン喫茶、夜はコールガールをしていたのだ。その頃、恵子の夫、阪上が出所し、彼女の所に転り込んできた。大滝には頭の上がらない阪上が加わった奇妙な三角関係の生活が始まった。数日後、大滝は死体の見つかった近くの茂みで、血の跡のついたいくつもの紙片を見つけた。紙を並べると一枚の女の絵になった。そして、阪上がその絵と同じものを売っている男を見つけ、大滝に通報する。その男、田中を大滝は別件で逮捕、殴る蹴るの尋問をするが証拠不十分でシロ、大滝は捜査本部からはずされた。同じ頃、阪上は再びシャブに手を出すようになり、妄想状態で暴れることもしばしばで、ついに保護されてしまう。一人になった大滝は、恵子に囮になってもらうことを頼んだ。降りしきる雨の夜、恵子は赤い傘をさして歩いた。一台の車が近づくと、赤い傘を残して去っていった。大滝は必死の追跡のはてに犯人を捕えたが、代償はかけがえのない恵子の命だった。一ヵ月後。解放された阪上は、車を奪うと、稔を助手席に乗せ、暴走し、無差別殺人を始めた。そして、住宅街の一角に人質と共に立て篭ると「恵子を殺した大滝を呼べ!」と叫ぶ。包囲する警官の制止をふりきって、大滝は阪上の銃口に向って前進する。大滝は阪上を逮捕するが、その表情は阪上以上の苦悩が読みとれた。
スタッフ・キャスト
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大滝誠次緒形拳
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山根恵子いしだあゆみ
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稔川上恭尚
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阪上利明泉谷しげる
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田中輝一益岡徹
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福田西山辰夫
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黒木成田三樹夫
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三浦小林薫
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川端藤田まこと
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鬼頭遠藤太津朗
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喜多阿藤快
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島村精治芦屋雁之助
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仙波のり子高野洋子
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のり子の母絵沢萠子
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西尾由美子麻田三智子
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花田美智子白礼花
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制服警官A丸山俊也
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制服警官B池田謙治
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殺人現場の巡査白井滋郎
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死体の発見者疋田泰盛
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府警刑事A三谷真理子
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府警刑事B遠山金次郎
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ノーパン喫茶マネージャー原哲男
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ノーパン喫茶ホステス黄玉華
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客の中年男ジョージ牧
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ポン引き日高久
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組員矢部義章
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記者A西園寺章
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記者B高峰圭二
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鑑識課員大月正太郎
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絵描き麿赤児
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砂川成瀬正孝
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藤本山西路広
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森宮城幸生
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庄司岩尾正隆
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乗用者のドライバー秋山勝俊
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人質の奥様富永佳代子
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暴力団の幹部蟹江敬三