劇場公開日 1980年10月4日

「役作りで奥歯抜いた優作」野獣死すべし(1980/村川透監督) 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0役作りで奥歯抜いた優作

2019年12月23日
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鑑賞方法:VOD

松田優作好きならマストなこのタイトル。改めて観てみると…

80年代邦画にありがちなリアリティ皆無な銃撃シーンと作り手の思い入れたっぷりな長回し。優作がのめり込み過ぎなのは明らかだ。

荒削りでデカダンなハードボイルド解釈。洗練されてるのは小林麻美だけ。物語の進み具合も妙に遅く付き合うのに骨が折れる。見る側にもハードボイルドを強いるスタイル。

しかし中盤に鹿賀丈史登場。優作の狂気に対抗できるキャラクターだ。この映画の見所は俳優の吹っ切れ具合のみかもしれない。

終盤まで付き合うと名台詞と名シーンは見れますのでハードボイルドモードで頑張りましょう。

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散歩男