モスラ3 キングギドラ来襲のレビュー・感想・評価
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鎧モスラカッコいい
平成モスラ完結編
キングギドラvsモスラのタイマンが実現しただけでなく、白亜紀ギドラや更なるモスラの進化など見どころは満載。
子供向けなので、キングギドラが2億年の時を経て子供を攫う超能力を手に入れているとかはこの際気にしない笑
意外にも1999年の邦画7位という快挙。
庵野さん、次はシン・モスラをお願いします。
平成モスラシリーズは本作をもって終了します それで良かったと思います こんな映画をまた撮られたらたまったものではありません
1998年12月公開
エメリッヒ版のハリウッドゴジラの公開は同年7月のこと
その衝撃というか、憤激というか、モヤモヤがまだまだ残っていました
もちろんエメリッヒ版のハリウッドゴジラの公開は日本は同年7月、米国は5月
東宝が試写をみたのは春のことでしょう
その結果を受け止めて、本作に反映させることはとてもできない相談でしょう
予定日通りに12月に公開する興行スケジュールは絶対です
本作の監督は第一作の米田興弘が復帰しました
第二作では、根岸吉太郎監督の映画のために助監督として参加していました
なので別の監督に任せていたのです
つまり監督修行をやり直ししていたのです
が、修行してきたのは人間ドラマだけだったようです
本作で一番良いのは冒頭のホームドラマだけで、あとはどうしようも無いひどい映画です
そのシーンだけに監督の情熱を感じるのみです
怪獣映画なんてと真面目にやる気がないなら監督を辞退すべきでしょう
腹立たしく思います
大仁田厚、松田美由紀はいい演技をきちんと果たしてくれています
それだけが心に残りますました
製作は富山省吾
本作の失敗はこの監督を起用した製作者の責任だと思います
特技監督は川北紘一ではありません
鈴木健二という人が担当しています
この人は当時41歳
ガメラの特撮を撮った樋口真嗣は33歳、まだアニメ界にいた庵野秀明は38歳、エヴァンゲリオンが一大ブームとなり時の人に一躍踊りでていました
東宝も若い世代の感覚を取り入れなければということだったと思います
この人は筋金入りの特撮マニアで70年代から円谷プロで働き、1991年の「ゴジラvsキングギドラ」からは川北紘一の下でチーフ助監督となり鍛え上げられてきた将来期待の人材です
つまり、円谷英二、中野昭慶、川北紘一という特撮の正統なる系譜に連なる、日本の特撮の屋台骨になることを期待されて育てられ抜擢された人物ということだと思います
でも撮れた特撮映像はどうだったでしょうか?
合成シーンは機材が良くなったのかクォリティーは従来より上がっています
平成モスラらしいきらびやかさは一層増しています
キングギドラが名古屋や、新宿を通過して破壊するシーンは短いながら良い出来だと思います
子供達が閉じ込められる球体ドームの表面、内部の幻想的表現も良かったと思います
此処までは及第点だと思います
ひどかったのは、恐竜時代の特撮ですハッキリいってチャチ
恥ずかしいくらいです
古代の森林、恐竜も何もかもです
1998年の映画ですよ!と机をドンと叩きたいほど
大昔にみた教育テレビの簡単な恐竜の紹介映像みたいなレベルでガッカリ感はデカいです
映画で金を撮ってみせるようなレベルに至っていません
素人の映像作品です
本人もそう思ったはずです
恥ずかしいと
でもなぜこのような低レベルすぎるシーンがあるのでしょうか?
本編監督と特技監督の両方の責任だと自分は思います
製作者にも責任はあります
予算規模からみてこんなシーンを入れるなんて無謀です
予算的にできる?と特技監督と相談すべきです
特撮は特技監督の仕事と本編監督が無関心だったとしか思えません
また特撮監督ならこんな映像は予算的に無謀とすぐに分かります
当然、無理と進言して、脚本の修正を願い出たはずです
川北紘一なら本編監督より大先輩ですから、米田監督は聞き入れてくれたと思います
もし本監督がこの進言を聞き入れてくれないようなら、製作者にも進言してやめさせないとなりません
もしこのような進言をしてないようなら、 与えられた予算で品質を維持する努力が足りなかったということです
もしそうならそれが特技監督としての力不足であり無責任だったと思います
鈴木健二特撮監督が気の毒でなりません
彼は翌年の「ゴジラ2000 ミレニアム」では本作の鬱憤を晴らすような良い仕事をしているのですから
腕前は高いのです
問題の本質は、上がって来た穴だらけの脚本を、本編監督が真剣に読んで予算配分を考えて脚本を修正して取り組んでいないからです
そのようには全く思えません
腹立たしい限りです
ガメラ3は年が開けて1999年3月に公開されます
金子修介本編監督と樋口真嗣特撮監督の平成ガメラとは何もかも雲泥の差です
平成モスラシリーズは本作をもって終了します
翌年からはミレニアムゴジラシリーズが復活することになったからです
それで良かったと思います
こんな映画をまた撮られたらたまったものではありません
エリアスとモスラ
モスラの、過去一に痛い仕打ちから華麗に復活し、見事にリベンジを果たす姿が本当にカッコいい。動作は単純で表情の変化もないキャラなのに、こんなに多彩で魅力的だったのかと、改めて気付かされる。
エリアスについても、モスラとの関係や三姉妹の絆を強く感じられる内容で良かった。ロラ役が代わってしまったのがちと残念。人間に関してはちょっと軽めというか、家族のドラマがもう少し見たかったかなと思う。
それから何より、音楽が最高に良い。最終決戦の力強いBGM、激闘を乗り越えてきたモスラの強い意思を象徴するようで、実に胸熱。
GYAO!
モスラvsキングギドラ
平成モスラ3部作の最終作。1998年の作品。
インファント島の神殿から“エリアスのトライアングル”と呼ばれるメタルの一つを持ち出したベルベラ。エリアス姉妹に「間もなく空から恐怖の大魔王がやって来る」と告げる…。
やがて地球に隕石が飛来し、富士山麓に落下。それを皮切りに、日本中で子供たちが次々消え去る。
遂に恐怖の大魔王が現れた。それは…
キングギドラ!
当初は火の新怪獣の予定であったが、ラドンへ。そしてキングギドラへ変更された。
新怪獣やラドンには気の毒だが、やはりラスボスにキングギドラは相応しい。
本作のキングギドラ、デザイン的に歴代でもトップクラスのカッコ良さ。角も初代ギドラの三日月角と『vsギドラ』の鋭角が両方合わさったデザイン。
デザインだけではなく、強さも歴代トップクラス。お馴染みの引力光線に、翼からの光線、マインド・コントロール、頭も良く、死角ナシ! このキングギドラとゴジラの対決を見てみたかった…!
宇宙超怪獣としてのキングギドラは『対ガイガン』以来。
異星人に操られる事が玉にキズだが、自分の意思で暴れるのは『三大怪獣~』以来。
こんなキングギドラが見たかった!
次にカッコ良く圧倒的な強さを誇り、自分の意思で暴れ回る宇宙超怪獣として現れるのは、昨年のハリウッドの『~キング・オブ・モンスターズ』までお預け。
デスギドラや護国聖獣ギドラ、カイザーギドラも悪くないが、でもやっぱりキングギドラ!
その“キングギドラ”という名前や何もかもイイ!のである。
本作での設定は、1億3000万年前に一度来襲し、その時は恐竜のエキスをエネルギーに。
今度は人間の子供たちを狙い、ドーム状の物体に閉じ込める。(それにしても、何故に人間の子供たちを…? デスギドラのように自然なら分かるが…)
モスラが立ち向かう。初の一対一。初の成虫モスラでの空中戦。
が、攻撃は全く効かず。ボロボロに敗北。
幾ら前作でレインボーモスラとしてパワーアップしたとは言え、一対一で闘ったらそりゃあキングギドラの方が圧倒的に強いでしょう。
キングギドラを倒せる方法はただ一つ。
遥か大昔に戻って、最初に地球に来襲した時の幼体ギドラを倒す。
しかしそれは、二度と帰っては来れない。命を懸けた手段。
どんなに辛い事でも、やらねばならない時がある。
やはりモスラには、悲劇的な役回りが似合う。
モスラは白亜期へ。
恐竜を襲っていた幼体ギドラを攻撃。
確かに今度は攻撃は効いている。
が、幼体であってもキングギドラはキングギドラ。非常に手強い。
一度は劣勢になるが、捨て身の攻撃で幼体ギドラを火口の中へ。
現代でキングギドラは消え、倒した…かと思いきや! 再び出現。白亜期で幼体ギドラの尾が切断され、それが再生したのだ。(この時の炎の復活シーンが、『三大怪獣~』での炎の出現シーンを彷彿)
もうモスラは居ない…。
…が! 白亜期で絶命寸前のモスラの前に、ご先祖モスラたちが現れ、繭で覆う。
そして1億3000万年かけ、現代に復活!
鎧モスラ!
キングギドラとの最終決戦…!
ドラマ部分はある家族の物語。不登校ぎみの長男の勇気。
でもそれ以上に、エリアス姉妹とベルベラに注目。
キングギドラのマインド・コントロールによって心を奪われたロラ。
ドームに閉じ込められ、同じくドームに閉じ込められたベルベラを襲う。
モスラを白亜期に送る為、力を使い果たし、命尽きるモル。
どんなに時が離れ、心がバラバラでも、必ず届く。
3つの“エリアスのトライアングル”のメタル。勇気、知恵、愛…。
それは、ベルベラ、モル、ロラの事でもある。
この最強にして最凶の敵、絶体絶命の危機に、対立し合っていた3姉妹は遂に分かり合う…。
モスラの神秘的な力、トライアングルの奇跡、3姉妹の絆によって、命尽きたモルが…!
ロラ役の山口紗弥加が人気になった事により、今回降板したのは残念。(ナレーションで参加)
学校の先生役で、お馴染み上田耕一の出演は嬉しい。
田中友幸や川北紘一ら古参メンバー不在の新体制での最初の作品。
特撮は頑張っているが、合成やCGがかなり粗いのが否定出来ない。
特に目に余るのは、パペットによる恐竜たち。
『ジュラシック・パーク』や『ロスト・ワールド』を見た後だと…まあ、これ以上は言うまい。
それから、前半はあんなに圧倒的だったキングギドラが、幾ら鎧モスラになって超絶パワーアップしてそういう勧善懲悪展開とは言え、全くの劣勢になるのは何だかなぁ…。
モスラ、強すぎ…。何処か儚げな弱さもあるのがモスラなのよ。
それとも、自分がやはりモスラよりキングギドラの方が好きだからかな…? ゴメン(>_<)
多少(個人的)難点あり、1作目のレビューで1作目が一番好きと言ったが、改めて見たら、1作目と本作五分。愛着は1作目だけど。
久々にシリーズ一気見。
何だかんだ言って、モスラも好き。楽しみました。
究極進化で宇宙の大魔王を迎え撃て!
新モスラ三部作第3部。
通常スクリーンで鑑賞。
初めて映画館で観た怪獣映画。プロモーションを兼ねて発売されていたゴジラの食玩についていた割引券を握り締めて両親に観に連れて行ってもらいました。いい思い出です。
最終章に相応しい敵として、宇宙超怪獣キングギドラ(グランドギドラ)が登場。従来のギドラと比べ首が太かったり、存在感がとにかく桁違い。このギドラがいちばん好き。
攻撃力も最強。全てが桁違いの強さでした。レインボーモスラの攻撃が効かず、白亜紀にタイムスリップして幼いギドラを倒すと云う戦法を取らざるを得なくさせました。
とこが、驚異の再生能力―尻尾の切れ端から、時間を掛けて復活すると云う執念深さを発揮。子供心に「勝つにはいったいどうすりゃええねん」と思ったことを覚えています。
モスラの最終進化形態、鎧モスラがカッコ良すぎる。銀色の装甲に覆われ、翼も鋭利になり、抜群の攻撃力を誇る姿となって大復活。圧倒的な能力でキングギドラを打倒、リベンジを果たす姿に痺れました(予告編で見せ過ぎの感はあれど)。
[以降の鑑賞記録]
2002/02/27:VHS
2019/11/03:池袋HUMAXシネマズ(ゴジラ生誕祭2019)
2020/11/05:Netflix
2023/11/23:Blu-ray
※修正(2023/11/23)
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