劇場公開日 1979年12月15日

もう頬づえはつかないのレビュー・感想・評価

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4.0私の青春時代

2024年6月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1979年、私は大学4年。私が生きた時代が蘇った。主人公の女子大生役の桃井かおりとノンポリ学生役の奥田瑛二、左翼学生役の森本レオの三角関係。下宿屋での呼び出し電話、インベーダーゲームが置いてある喫茶店、彼女の部屋のファンシーケースやラジオカセット。主人公はチケット屋でアルバイト、当時は電話またはプレイガイドの窓口で並ばないとチケットは買えなかった。

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あっちゃんのパパと

4.01979年の風と共に去りぬ

2021年2月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

早稲田大学の女子学生の物語
1979年の青春
桃井かおりの演技は圧倒的で伝説になったのも当然

主体性を持たず、身勝手な二人の男に流されていくだけだった女性が、物語の最後は確固とした人格を持つ女性に成長しています

風にそよぐカーテンを後にアパートの部屋を去っていく彼女の爽やかな表情はそのテーマが雄弁に表現されている素晴らしい演出でした

正に風と共に去りぬです

かすみ草を買って、退去するアパートの部屋に飾る

白いかすみ草の花言葉は、清らかな心、幸福、感謝

あなたは心の清らかな人だった、幸せになってね、感謝してます

東陽一監督の演出力は確かです
前作のサードでは団塊世代の喪失感を、その下の世代を使って表現していましたが、本作ではそうな回りくどいことはなく、素直な原作の映画化であったと思います
むしろ今度は団塊世代の役者を使って、下の世代の青春を演じさせています
前作のサードで下の世代をダシにつかった埋め合わせなのでしょうか?
いや政治運動に明け暮れた団塊世代からの、このような青春でありたかったとの素直な憧れ
そのように見えました

21世紀の青春と1979年の青春
違いがないのかもしれません
アパートがワンルームのマンションに変わっただけのようにも思えます
でも決定的に違うのはコミュニケーションの濃密さです
何をするにも電話して、直接合わなければ、始まらないのです
それも今すぐ会う、それ程の濃密な関係なのです

どうかすると21世紀の青春はSNSで終わってしまう時代
ましてコロナ禍で合うこともままならない
電話で話すこともない
始まる前に既読スルーで終わっているのかも知れません

21世紀の若者は1979年の青春を憧れるのでしょうか?

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あき240