劇場公開日 1961年5月27日

「【”ムッチャ、面白そうな時代劇シリーズ、見つけちゃったぞ!”眼のギラツキと、ドデカイ声が凄いタケゾーを演じた中村錦之助さんが、孫悟空に見えてしまった作品。今作から”武の道”を究めて行くのだろうなあ。】」宮本武蔵(1961) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 【”ムッチャ、面白そうな時代劇シリーズ、見つけちゃったぞ!”眼のギラツキと、ドデカイ声が凄いタケゾーを演じた中村錦之助さんが、孫悟空に見えてしまった作品。今作から”武の道”を究めて行くのだろうなあ。】

2025年6月2日
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■関ヶ原の戦いに破れた西軍に加わり負傷した武蔵(たけぞう:中村錦之助)と又八(木村功)は、戦場荒らしを稼業とするお甲(木暮実千代)とその娘・朱実(丘さとみ)に救われる。
 だが又八は2人と共に姿を消し、豊臣方の残党として手配された武蔵は沢庵(三国連太郎)と又八の許婚・お通(入江若葉)の手により生け捕りにされてしまう。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・イヤー、今作面白かったなあ。武蔵(たけぞう)を演じた中村錦之助さんって人のギラツイタ野生動物みたいな眼と、デカい声。
 ちょっと、雰囲気が”七人の侍”で世界のミフネが演じた菊千代に似ているのだが、録音方法の性能向上なのか、あとから声を入れたのか分からないが、物凄く声が通るのだな。

・怪我をして、多分傷が膿んだ、又八をお甲を演じた木暮実千代さんが、酒を口に含んで膿を吸い出すシーンにはビックリ!
 小暮実千代さんを何で知っているかと言うと、祇園で散々飲んで二日酔いになった翌日に、「京都文化博物館フィルムシアター」(ナント、500円で映画が見れた)で「祇園囃子」を観たからである。清楚な和服の祇園の芸妓を演じていたイメージが、吹っ飛んだぞ!

・更に、沢庵和尚の考えで、白鷺城城主の池田輝政(坂東簑助)のセコイ家臣、青木丹左衛門(花沢徳衛)から命を助けるために、寺の大木に武蔵を吊り下げるシーン。マアマア、高い感じがするのだが、どうやって撮ったのかな。
 そして、吊り下げられた武蔵がギャーギャー騒ぐのだが、この声が凄いのである。

・そして、沢庵の計らいで、密かに飯を食べさせて貰う武蔵は、相変わらず獣みたいなのだが、沢庵には頭が上がらないのである。
 まるで、三蔵法師と孫悟空みたいで笑えるんだなあ。

<更には、武蔵は姫路城の天守閣に住む武蔵の出の赤松一族の亡霊から、頼みごとをされるシーンもマア、ホラー感が凄いのである。
 そして、さあこれからって時に、【終】の字がドドーンと出るのである。これは、もう次作も観るしかないよね!
 ”ムッチャ、面白そうな時代劇シリーズ、見つけちゃったぞ!”なのである!じゃーね!>

NOBU
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