「けだもの武蔵(たけぞう)の改心」宮本武蔵(1961) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
けだもの武蔵(たけぞう)の改心
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"宮本武蔵(中村(萬屋)錦之介版)" 五部作第1作。
時代劇専門チャンネルで鑑賞(4Kデジタルリマスター版・録画)。
原作は未読です。
文庫本で全8巻に及ぶ物語を五部作で映画化したシリーズの1作目。同じ原作の三船敏郎版三部作の1作目で扱われている範囲とほぼ同じストーリーが展開されました。
中村錦之介が「けだもの期」の新免武蔵を好演。沢庵和尚によって杉の木に吊るされるシーン、実際に吊るされて声を張り上げて悪態をつく演技の荒々しさが絶品でした。
沢庵和尚役の三國連太郎やお杉役の浪花千栄子も存在感が抜群。三船版の八千草薫には少し劣る感じだけど、入江若葉の儚げさも武蔵とのコントラストが素晴らしかったです。
沢庵和尚に「真の強さ」を諭された武蔵が姫路城天守での幽閉を経て覚醒し、次回へ続くラストシーンが印象的。覚醒を表現する中村錦之介の目力の強さに圧倒されました。
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