「クロロホルムの買い方のテクニックまで詳細にしちゃヤバかろう」水のないプール kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
クロロホルムの買い方のテクニックまで詳細にしちゃヤバかろう
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単純で女の裸がたっぷり登場する割にエロ度は低い。おいおい、そりゃヤバいだろうなどと冷静になっていたことや、死姦と同じだろうと感じられると、裸が単なる物体にしか思えなくなるからです。
クロロホルムの最初の実験台はMIE。しかし、窓から注射針で吹き込んで、どれくらい眠っているのかを確かめるだけ。最後までMIEや同居人の水のないプールで戯れる女に手を出さない内田。痴漢から救って、いつまでも“いいおじさん”でいたかったのだろうか。
特異な犯行として、レイプが終わると、洗濯や食事の用意までする性癖。徐々にエスカレートはするものの、タモリが店主のカメラ屋からポラロイドカメラを買って撮りまくる習慣が身についただけだ。相手はとにかく失神しているので、色気もくそもないためか、自己満足の世界に浸っているのだ。
案外豪華なキャストと特別出演の面々。それでもチョイ役ばかりで、結局は暴れん坊の内田裕也のはまり役ぶりが目立った作品だった。全体的に静かなシーンが多くて抑揚がない。観客も同時にクロロホルムを嗅がせられるような効果を狙ったものなら文句もないが・・・
【2007年9月金沢映画祭青いオトコまつりにて】
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