劇場公開日 1997年9月27日

マルタイの女のレビュー・感想・評価

全17件を表示

3.0若き西村雅彦さんが準主役級の活躍

2025年5月1日
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ねこたま

1.5つまらなさにショック

2025年4月30日
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伊丹十三もこんな駄作を作ってたんだなと。マルサの女」を初めとする傑作を愛する身としては非常に残念だった。劇場公開時に見逃してたのだが、見ないままでいればよかったと後悔した。

ギャグ&シリアスのギャグが全然面白くない。滑ってる。満員に近い劇場でもクスリとするこえすら上がらない。
元来ギャグ&シリアスはバランスが難しい。この映画の場合はつまらないギャグによってシリアスシーンの緊張感を削いでいる。

また無駄なシーンも多い。「夢オチ」のシーンとか。あるいは犯人の逮捕シーン&自供シーン、あれは必要か? この映画は「マルタイの女」だろ。犯人の苦悩とか関係あるか? ラストのあれも気が利いてると思ったんだろうか。超絶的にダサいだけだ。

無駄なシーンが多いため敵からの攻撃が遅すぎる。しかもだ、「その攻撃有効か」というのが頻発してる。最後のほうで車に乗った女優を襲うところ、あれなんであのまま犯人グループは帰っちゃうの? 崖から突き落とせばいいじゃん。刑事は倒れてるし。意味がわからん。

細かいこと言うと「非番の刑事が拳銃持ってるか?」とか「護送車の窓がそんなんで割れるか?」とかあれこれ出てくる。伊丹十三と言えばディテールのこだわりに定評がある人だと思ったが。

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水原秀策

4.5伊丹監督らしく自身の経験をユーモラスにエンターテイメント作品に昇華させているのは流石です。

2025年4月27日
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2月21日(金)からTOHOシネマズ日比谷さんで開催されている「日本映画専門チャンネル presents 伊丹十三 4K映画祭」(監督作品を毎週1作品、計10作品上映)も遂にラスト!そして完走!最後の作品は『マルタイの女』。

『マルタイの女』(1997/131分)
伊丹十三監督10作品目にして遺作。
『ミンボーの女』(1992)公開直後に同作を快く思わない組関係者に襲撃された際に自らが警察の警護対象者(=マルタイ)になった経験から着想された作品。

すでに海外ではケビン・コスナー主演『ボディガード』(1992)、クリント・イーストウッド主演『ザ・シークレット・サービス』(1993)などの傑作が公開されていましたが、伊丹監督らしく自身の経験をユーモラスにエンターテイメント作品に昇華させているのは流石です。

主人公・磯野ビワコ(演:宮本信子氏)の命を狙う側に当時社会問題なっていた新興宗教を選ぶところが社会派監督の真価を発揮、実に攻めていますね。

本作では三谷幸喜氏が初期段階に脚本に参加。
伊丹組の常連に加えて三谷組の常連、西村雅彦氏、近藤芳正氏らが新たにキャスティングされているのも新鮮ですが、伊丹監督からちょうどバトンを受け継ぐかたちで同年『ラヂオの時間』(1997)で三谷氏が監督デビューしたのは運命的なものを感じますね。

残念ながら本作が監督の遺作。
監督デビューの『お葬式』(1984年)から本作までの約10年は、バブル景気前の高揚感にはじまり、狂乱のバブル好景気に踊り、バブルが弾けて急速に日本が停滞した超激動期。
常に独自の感性で「お葬式」「グルメ(ラーメン)」「マルサ」など先見性、メッセージ性がある題材を時代の空気に合わせて選好、演出方法など試行錯誤しながら、年に1本ペースで製作、いずれもがヒット若しくは世間の興味を引いていたのは、尊敬の念を覚えます。

もし監督が今でもご存命でしたら果たしてどんな作品を撮り続けていたでしょうか。
数多の社会問題に鋭く迫りつつ、娯楽作品として分かりやすく表現、耳目を集めて作品を通じて世の中が良い方向に向かうことが多々あったかもしれませんね。

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矢萩久登

3.5作品は死なず

2025年4月25日
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日比谷、ラストの作品。
上映中はかなり笑いが起きてたけど、伊丹作品としてはちょっと弱いかなあ。まとまりが悪いというか。
マルサの女やスーパーの女のほうが完成度が高かったと思う。
でも終わりに自然と劇場内に拍手が湧いてた。きっとみんなから伊丹監督への感謝の気持ちだったんだろう。

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shioshio

2.5奇妙に感じた

2024年5月18日
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伊丹十三という監督は常に悪の権力に対して怒りをぶつけるというか、こいつらは こんな悪いことをしているぞ、それに対抗するにはこうだ!・・って映画を作ってきた。マルサの女もミンボーの女も大病人も。しかしこの作品はどうだ?ストーリーのほとんどが西村を使ったギャグ。芸能界の裏話に費やされている。新興宗教じゃなくてもヤクザでも何でも会社でもやるだろうって一般的な悪を描いてしまっている。これは監督が本当に作りたかった作品ではなく、不本意な作品ではないか?という印象を受けた。彼が本当にやりたかったのはやはり 新興宗教 ならではの悪・・ 無理な勧誘、洗脳、無理な献金、脱会させない・・そして新興宗教と政治家、警察とのつながりを暴く、さらには どうやって脱会させるか、どうやってそいつらを追い詰めるか・・というようなことをやりたかったんじゃないだろうか?そしてそれを描こうとして企画してるうちに あの事件が・・あれを自殺だと信じているファンは皆無であろう・・・なんてことを思った。
この作品が映画として面白いのは 中盤まで。裁判シーンに向かっていくところから急につまんなくなった。

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タンバラライ

4.0俳優陣の名演ぶり

2023年12月31日
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プライア

3.5社会風刺の効いた伊丹テイスト満載のコメディ

2023年8月15日
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もう何作も作品を撮っているとその監督のテイストが出てくる。北野武作品も然りですが、俳優陣も常連さんが増えてきてなんとかファミリーと呼ばれたり、伊丹十三作品にも、明らかな常連さんがいらっしゃる。

伊丹作品はほとんど見ているが、どれも飽きのこないストーリー展開で、役者の表情もとても豊かで、宗教や暴力団など際どいテーマを扱っていても、シリアスさを感じさせず、痛快な社会風刺コメディへと昇華させている。本当に唯一無二の監督さんでした。

本作は、今まで観た伊丹作品より風刺にもあまりキレはなく、コメディタッチな場面もあまりくすりとはしなかった。

字幕と共に場面転換されるなど、ストーリーに引き込まれはするけど、伊丹作品に顔馴染みの俳優さんたちばかりだと、時々他の作品との違いが見分けられず、本作全体の印象が薄まってしまうという感想を抱いてしまう。

しかし、伊丹十三の創作意欲、創造力はとても独創的でもっと撮り続けて欲しかったし、まだまだ彼の映画を観たかった。

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shin

5.0気骨のエンタメ

2023年5月29日
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しゅうへい

3.5保護対象

2023年2月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

伊丹十三監督の遺作となった作品で、自らが暴力団に襲われた経験をもとにしているらしい。
主人公(宮本信子)は女優、ひょんな事で殺人を目撃、犯人と揉み合うが怪我をしてしまう。
警察は事情聴取のあと、カルト集団が怪しいので、身辺警護に二人の刑事を貼り付ける。
プラス思考でなんとかなるさ的な女性をやらせると、宮本信子はピッタリ。

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いやよセブン

4.5めちゃくちゃ面白い、エンターテインメント映画の金字塔

2022年6月24日
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マルサ、タンポポ、ミンボーも最高ですが、これも最高。
宮本さんの名演技、スピーディーなストーリー展開、衝撃的な映像。
これが伊丹監督の遺作になったのが残念です。

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abc_1

3.0カルト教団“真理の羊”

2020年9月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 拳銃で撃たれたときのドギツイ描写にはびっくり。血の噴出し方も異常なのだが、映画・演劇をモチーフにしているため仕方がないのかもしれない。

 『ボディガード』のパクリっぽいところや、所々色んな映画の影響を受けていそうな作品。カルト教団は完全にオウム真理教をヒントにしているのですが、台詞の中に「オウム真理教の麻原云々」とあり、一緒じゃないとアピールしている辺り、『ミンボーの女』でヤクザに狙われたという反省があるのかもしれない。

 証言を断念させるためビワコの不倫をマスコミに流すと脅されても動じなかったところでは、ちょっと感動。不倫相手の津川雅彦がまた美味しいところをかっさらっていく・・・保身よりも正義を選ぶなんてのは素晴らしいけど、実際にはそんな男はいないでしょうね。それよりも、カルト弁護士(江守徹)が現れるのなら、テープレコーダーくらい用意してもらいたいもんだ。

 ラストで裁判所に向かうビワコと刑事二人。山本太郎たちがバイクで追跡するシーンはちょっとやりすぎ。そんなの無理でしょうに。

 途中、中だるみがあったのも残念。もうちょっとコンパクトにしてあったら良かったなぁ~

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kossy

3.5尻切れトンボな

2020年5月20日
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伊丹十三作品にしては散漫な内容だった。ラストも尻切れな感じ。

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ドラゴンミズホ

4.0バランス

2018年9月22日
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コミカルとシリアスのバランスがちょうどいい!
こりゃ面白いわ。

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ハワイアン映画道の弟子

3.5とても面白い

2018年9月19日
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吉泉知彦

3.5天才の男

2018年2月13日
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鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル、映画館

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怖い

思い出しレビュー8本目。
『マルタイの女』

女優のビワコは殺人事件を目撃、裁判で証言する事を発表する。事件の裏には宗教団体が絡み、ビワコを守る為、二人の刑事が護衛に就く…。

警察用語で、護衛対象及び対象者の事を指す“マルタイ”。
『ミンボーの女』公開時、暴力団に襲撃された伊丹十三監督が“マルタイ”となり、その経験がベース。
また、伊丹監督の遺作としても知られている。

伊丹監督のいわゆる“○○の女シリーズ”では比較的人気が低い気もするが、知られざる世界を勉強になるほど分かり易く、テンポのいいユーモアや宗教団体など社会的問題も併せ、本作も見事なエンターテイメント。

今じゃ2時間のTVドラマでも耳にするが、“マルタイ”という言葉を初めて知った。多分、本作を機に知られたんじゃないかな。
マルサ、ミンボー、マルタイ…、ホントいつもいつも印象的な題材やタイトルを残す。

伊丹監督初の殺人事件モノだが、サスペンスというよりむしろ、マルタイ対象者のビワコと護衛の刑事二人のやり取りがほぼメインと言っていい。
大女優オーラのちょっと高慢なビワコ。
そんはビワコのファンである近松。
堅物真面目な立花。
やはり、立花を演じた西村雅彦がいい。
今泉くんの時とは180度違う堅物刑事。が、かえってそれが笑いを誘う、さすがの個性派。ビワコからの突然の指名で舞台に立つ事になるガチガチの表情と演技と雄叫びは爆笑モノ。
はっきり言って、ビワコとは度々衝突。
でも時には身体を張って守る。カッコいいぜ、今泉くん!(←違う!)

証言すると発表してから、問題の宗教団体からあからさまな嫌がらせ。
愛犬が殺され、不倫してた事まで暴露され…。
周囲からバッシングの嵐。
当然仕事も減っていき…。
勇気を持って正しい事をしようとしてるのに、何でこんな辛い目に遭わなきゃいけない…?
宗教団体のモデルはまず間違いなくアレで、実際にも、いやもっと、陰湿な事をしてたかと思うとゾッとする。

ビワコと刑事二人の友情。
劇中でビワコが主演した舞台劇の迫真さ。
クライマックスの意表を付くカー・アクション。
果たしてビワコは、無事証言出来るのか…?
オチもユニーク。

ホント、伊丹十三は日本映画稀代の天才監督の一人だよ。
何で彼が自ら命を絶たなければならなかった?
今だって、伊丹監督の作品を見ていたかった。

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近大

1.0いまいち

2017年8月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

伊丹十三作品が好きで、全部みるぞと借りたDVD.

いまいちでした。
伊丹十三作品らしい、ユーモアや知性、ダンディズム、漫画っぽさ、攻撃性、社会性は楽しめましたが、どこからどこまでが本気でどこまでがギャグなのかなんだかはっきりしなかった。とくに最後の主人公(ビワコってどんな名前?)が良いこというところ。

竹中直人の「笑いながら怒る人」を見た気分。

ラストが二重になってるところとか、オウム事件を下敷きにしているところとかはよかったなあ。

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のえみ

3.5見やすい。

2017年7月22日
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古い感じがしない。
伊集院光超いい役。

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スベスベマンジュウガニ