「楽しい時代」マルサの女 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しい時代
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山崎努が悪徳エロ社長で、ヤクザともズブズブで、脱税しまくっていた。
宮本信子は税務署員でこれを怪しいとにらんだが、結局追い詰められず完敗。
しかし働きぶりが認められてのちにマルサに栄転、そこで再び対決となる。
結局、山崎が捨てた愛人からのタレコミで物証が見つかり、ガサ入れする。
最後は決定的な物証の隠し場所を山崎がついチラ見してしまい、バレる。
本棚がどんでん返しになっていて、その裏に隠していたのだった。
山崎のガキはさすがで、学校で仲介をしては手数料を取って稼いでた。
息子の事を第一に考えて行動してくれる宮本を信用して、ついに自白。
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まず疑問に思ったのは、用心深い山崎が、書類の隠滅を愛人に頼んでる事。
飽きて愛人を捨てては、次の愛人にその業務をやらせてる。
それも朝袋に入れてゴミ出しするだけ。どう考えても危険でしょう。
シュレッダーがまだない時代?・・・だったとしてもなあ。。。
でも全体に昭和のバブリーな雰囲気が満載で、面白かった。
豪勢な反面、白黒の監視カメラや自転車に超大きい携帯電話とか、
安全靴を履いた足をドアの隙間に入れてペンチでドアチェーンを切るとか、
昭和ならではのアナログさも見えて、どこかほのぼのとしてた。
あと昭和独特の何とも言えないユーモラスな連帯感ね。
あとブスメイクの宮本の何とも言えない、飾りっ気のないかわいらしさ。
うーん、古き良き時代を偲ばずにはいられなかった作品。
そういや最近赤い車って見なくなったなあ。不景気やから?