「徹底した取材が迫真の出来を支える。」マルサの女 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
徹底した取材が迫真の出来を支える。
昔むかしに劇場で観た作品でした。
そのごく一部分とはいえ。普段は人の目に触れない(人の目に触れては困る?)税務職員の姿を描いた作品として、当時は税務部門で働いていた私も、興味深く観た記憶があります。
今回は、その記憶を踏まえての再観でした。
本作の特徴は…何と言っても、その徹底した取材ぶりでしょう。
続作となる『ミンボーの女』や『マルタイの女』『スーパーの女』の素地が本作で出来上がったのだと思います。
前記のように「税務職員の活躍ぶり」という素材と併せて…。
その高い写実性がとても印象に残る一本でした。評論子には。
そして、その写実性は、もちろん徹底した取材の賜物でしょう。
最初の頃に本作を観た際には気づかなかったのですが…。
最近に完成試写会を観る機会があった映画『じんじん』。
その企画・主演だった大地康雄さんは、本作にも出演していたのですね。
その「マルサのジャック・ニコルソン」という作品中でのニックネームには笑わせてもらいました。
でも…案外に言い得て妙かも(笑)。
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