魔の刻のレビュー・感想・評価
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登場人物全員変人 岩下志麻は美しい
岩下志麻さんが妖艶かつ息子に狂う役を演じるということで見てみました。
やはり岩下志麻さんは美しい…とてつもなく色っぽいのですが若さや肉感的な色気ではなく妖艶な色気。同性が憧れるという色気とでも言うのでしょうか。こんな風に歳を取りたいなぁ。
息子役が坂上忍とは。知っていたら見なかったかも。エンドロールでようやく気付くくらい顔が違うので全く差し支えありませんでした。ありがとう顔を変えてくれて。
一線を超えた母と息子が後ろめたさを抱えて生きる話かと思いきや、逃げた息子をまるでストーカーのように追う母とまんざらでもない息子の話でした。二十歳過ぎた息子を母はちゃん付けで呼び赤ん坊のように扱います。怪我した息子の着替えを手伝い抱きしめる姿はまさしく母の姿ですが、母の顔で何度もキスをせがむ。息子は息子で父親に母との情事を見られ、母に一緒に逃げようと頼むも断られたことから家出。美しい母に少しでも男の影があれば子供のように嫉妬。愛人作って帰らない父親が一番まともに見えて来る不思議。
息子の生まれた時の話をしながらの情事は心底嫌悪感でした。もう一度と子供の顔でお願いする息子は本当に気持ち悪い。
息子の勤め先の経営者の娘も気持ち悪いです。自尊心の塊で半ば無理やり体の関係を持ち、息子の先輩方にわざわざそれを教えて息子を窮地に追い込む(本人曰く「みんな私をモノにして後継になりたいんだから」ですって)。そのせいで息子は刺されて大怪我。息子の気持ちが自分に向いてないのは明らかなのに認められず追いかけ回す様は変人に見えました。ギャーギャー騒いでばかりで可愛げがなさすぎる。家業の後ろ盾以外何か魅力あったっけ。
ラストでは自ら行方をくらましていた息子が母の車を追いかけるシーンはちょっと笑えました。じゃあ何のために逃げたのよと。「俺から逃げるのか」って笑
とりあえず美しき岩下志麻さんが眼福。
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