「渡世人」股旅 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
渡世人
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“渡世人”の説明から始まる。茶を飲んだら最後、その親分のために働かねばならない。飯は二杯食わなければならないという作法。
番亀一家に草鞋を脱いだ3人。源太は偶然、3年前に家族を捨てて家を出た父親と再会する。そして翌朝、父親が番亀に敵対する赤湯一家と通じ、賭場でイカサマをやっていたことを知らされる。義理を重んじ、血のつながった父を斬ってしまったのだ。しかし番亀には父を斬ったという重罪だと家を追い出されてしまう。
痛ぇ痛ぇと何度も聞かされる。武士とは違い、庶民的でもある渡世人のリアルな姿が描かれているのだ。しかも、ちっともかっこよくない。天保15年という現代にも近い年代。『座頭市物語』でも登場した飯岡助五郎の名前も聞かれる。信太は旅の途中で破傷風により死んだと思われるが、最後に飯岡一家に草鞋を脱ごうとしていた源太と黙太郎。ラストは2人が斬り合いになってしまうが、源太が崖から落ちて死んだ模様・・・なんとも呆気ない幕切れとなるところも面白い。
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