「和田誠さんのイラストのファンです」麻雀放浪記 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
和田誠さんのイラストのファンです
イラストレーター和田誠
彼の初監督作品です。
彼が決め最終的に選択する構図は、ワンカット、ワンカットが決まっており、そこは流石と思う。その道に長けているからこそ出来るものである。1984年公開ですが、見た目の作りは、そこから30年から40年は前に見えるような作りにしています。セットとロケの混合ですが、夜のシーンも多くモノクロは正解だと思います。映画に精通しており、著書含め多くの作り物に携わってきたこともあり「印象的に見せるための構図」は、プロとして意識して作っているように感じます。たしか絵コンテも自ら描き、それに沿って打ち合わせ、撮影・演技指導を行ったというような話を聞いたような…。和田監督が編集権を持っていたかは不明で、音の使い方など自由にできていたのか?気になるところです。
出演者はギラギラした目をした猛者の集まりというか、一筋縄ではいかない面々の集まりで、”近寄るな、甘くは無いぜと、誰も信用できない演技”を繰り広げています。とんでもない時代の、とんでもない人たちの話ですが、それゆえ引き込まれるのも事実だと思います。
勝鬨橋は本物か、銀座はセットだな、上野はロケっぽい、路面電車の石畳は地方でしょう、鉄道のブロックは…「すごいなこのシーン」和田監督の絵コンテ欲しい、そう思いながら見るのも楽しいものです。
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