「公開時はまだギャンブルを知らず」麻雀放浪記 うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)
公開時はまだギャンブルを知らず
予告編の歌がやけに耳に残っている程度だった。
花をめしぃ~ませぇ~めしませ花ぁあを~♪これが頭に残ってる。
その後地上波でも放送されるがその時も麻雀、ギャンブルを知らず、出目徳を転がすシーン見て何やってんだコイツ等は?位にしか思ってなかった。
後年やっとまともに観る気になってくる…
仲間と共に麻雀をし始めたからだ。
下手の横好きで負けるから、イカサマ技はムリだけど打ち方は真似したくなってしまう。
まぁ他の連中も同じもん見たりしてるから思惑は見透かされてしまうのだけど…。
金を賭けてるのは社会的に問題あるけど、賭けるモノに合わせて真剣になるのは当然。
作中の登場人物も当然、勝っていくためにあの手この手を仕掛けてくる。そこも面白いが当時は人間と向き合って色々やる時代だ。
男も女も生々しい人間的繋がりを求めて生きている。
しかしながら形勢不利と見れば、あっさりと手のひら返されるドライな感じもある。
生きるだけでもかなり真剣でないと生き残れない感じが伝わってくる。
今の時代とはちょっとスタート地点が違っているけど、何をするにもちょいと真剣にならねばいかんと思えた作品だった。
今の時代を生ぬるいとは言えないが弱ければ死ぬ世界が近付いて来ている様に感じる。
私は滅多に映画館に行かないけれど、映す側だったので映画を映画館で観る事について考える。
音響設備まで整ってる自宅でDVDやBlu-rayになった映画作品を観ることとの違いとはなんぞや…と?
自宅で観ると
⚫自分のタイミングで時間の強制がない
⚫途中停止も出来る
⚫他人の影響受けにくい(前が背が高い、おしゃべりする、スマホを見る、香水、臭いがキツイ)等
⚫以上の理由から余裕を持って観られる
では映画館で観ることで皆が口にするのは…
⚫大画面
⚫8ch以上のスピーカーによる音響効果
⚫金払って足を運んだという自身の観る意欲
この辺だと思う
私は映画体験をしに行っていると思っているので、自宅で見た場合に出てくる他人からの影響も映画と一緒に受けた経験と思うようにしている。腹立つ事も想い出に残るのでそれも作品を観た記憶としたい。