「寡黙に、淡々と、冷たく」鉄道員(ぽっぽや) Ivoryk2さんの映画レビュー(感想・評価)
寡黙に、淡々と、冷たく
寡黙に、淡々と、与えられた任務を全うする無数の無名の人たちによって、わたしたちの社会は守られてきた。
幌舞駅長の乙松もその一人で、娘の死目に、奥さんの死目に、「勤務中なので」立ち会うことはなかった。そんな風に「冷たい」男たちによって、わたしたちの社会は守られてきた。
わたしも乙松のような男の一人であったが、そんな風に「淡々と与えられた任務を全う」した「冷たい男たちによって、わたしたちの社会は守られてきた」と弁解して話を終えて良いものだろうか。
そう思いながら映画を視た。
家族には申し訳なかったと思う。
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