「何度も観たいと思わない秀作」火垂るの墓(1988) HGPomeraさんの映画レビュー(感想・評価)
何度も観たいと思わない秀作
まずは、戦争に巻き込まれ亡くなられた方々に追悼の意を表します。
私は本作を鑑賞してから、もう四半世紀以上は経っています。
近年終戦記念のこの時期、必ず訪れる戦争映画の放映。
一度も見返したことはありません。
余りに無慈悲な現実感と戦争。
余りに純粋で無力な孤児。
至極の名作ですが、あまりにも、痛々しい。
私は多分、二度と鑑賞することは無いかもしれませんが、皆さんには必ず一度は鑑賞してほしいと思う秀作です。
人間の心を壊す戦争。
もし自分がその場にいたら、この兄弟を助けられたのだろうかと、身の回りや自分の事で精一杯で、手を差し伸べた自信が持てない、戦争と醜悪な現実感があまりに激しく心に焼き付けられた作品でした。
始めて鑑賞する方には、思いっきり泣いて、争いの悲惨さを心に刻み込み、優しい思いやりを持つキッカケを掴んでほしいと思う、個人的映画史上、最高の秀作の一つです。
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HGPomeraさんのコメント
2025年8月20日
※追記
世界配信が開始されました。
どうか、世界の首脳陣に観てほしい。
戦闘行為の意味の無さと残酷さを感じてほしい。
勢力争いは無くならない歴史的事実が有りますが、今を生きる首脳陣には、世界平和のための長期停戦の発動を試みてほしい。
冷戦ではない、戦争をしない歴史の一幕を、築いてほしいと願います。
