「気になるところがいくつか」劇場版 ポケットモンスター 結晶塔の帝王 たろうさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5気になるところがいくつか

2021年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アマゾンプライムで観賞。
ポケモン映画3作目。前2作がポケモンとの共存、共生がテーマとしてあったが、本作は「家族」がテーマ。確かにポケモンと人間の家族関係、親子関係を描こうとはしている。しかし、少し気になる部分がある。
まず本作のキーパーソンであるエンテイ。ひたすらにミーの望みを叶えようとしているが、結局彼はアンノーンの力によって誕生した幻(作中に出てきたヒメグマやマンタインのような幻)だったわけで、命ある生き物ではない。彼が悩み、葛藤しても幻である以上その感情も作られたものじゃない?と見えてしまう。結局エンテイとミーの擬似親子関係も空虚なものに思えてしまう。
次に母親もエンドロールで登場していたけど、死んだんじゃないのか。入院なのか、再婚して新しい母親なのか。母親について言及されていなかったような…自分の見落としている?

ポケモンについてはリザードンの登場やバトルがかなり力が入っている。炎VS炎の演出も相まってリザードンの戦闘シーンは本作の白眉と言える。

たろう