暴力教室(1976)のレビュー・感想・評価
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松田優作と舘ひろし今から見ると非常に豪華な 共演ですが、、、 内容...
松田優作と舘ひろし今から見ると非常に豪華な
共演ですが、、、
内容は、やりたい放題です。当時の世相、不良のイメージ
なのか分かりませんが、、、
ただ、同僚教師役で安西まりあさんがきれいです。
松田優作ファンなら絶対にみておかないとならない作品であると思います
1976年公開の東映作品
ロック・アラウンド・ザ・クロックで有名な1955年の同名の米国映画とは無関係
まあ、そのような映画を作ろうということで設定とタイトルを借りたようです
不良少年が集まったクラスに新任教師が赴任するというところだけは同じです
見所は三つ
一つは松田優作
本作公開の半年前の1976年1月に暴力事件で逮捕されてしまい、テレビの新番組から降板させられています
もしかしたら、このまま業界から干されたまま彼のキャリアは終わっていたかも知れません
本作はもともとは千葉真一主演の予定だったそうです
それが他の作品での主演が決まって降板してしまったそうです
岡本明久監督は、代わりの主演を周囲の反対を押し切って敢然と松田優作を指名したのです
だからでしょうか松田優作の演技は大変に気合いが入っています
もう一つはクールス
本物の暴走族
1974年12月原宿で結成
ボスは舘ひろし、サブリーダーは岩城滉一
メンバーは当初21人
全員リーゼント、黒い革ジャンパー、黒かブルーのジーンズ、黒のオートバイで統一したスタイル
1975年4月の矢沢永吉の「キャロル」解散コンサートでは親衛隊を務めたことは有名
1975年9月にはシングルレコード「紫のハイウェイ」をだしロックバンドとしてもデビュー
岩城滉一だけは先に東映にスカウトされており、本作には登場していませんがクールスの主要メンバーは全員主演しています
この映像価値は高いものです
後の暴走族は田舎臭くて映画に出しても絵になりません
最後はもちろんそのクールスのボス舘ひろし
もう26歳ですが、大変に初々しい
映画初デビューです
本作がきっかけで大スター舘ひろしは生まれたのです
演技はできないのですがそれがまたいい
松田優作と舘ひろし
日本映画を背負って立つ得難い俳優を、一人は失われてしまう危機から救い、一人は発掘したのです
大変に意義のある作品であると思います
松田優作ファンなら絶対にみておかないとならない作品であると思います
ストーリーはむちゃくちゃですが、勢いはあります
不良生徒にたちむかわない教師は平和憲法の日本を思わせます
また生徒会会長で剣道部主将の新田は盾の会の三島由紀夫を思わせるようなキャラになっているなど、なかなかどうして面白い脚本です
クライマックスの大乱闘も大迫力です
十分に満足できる作品であると思います
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