「本当のベルサイユ宮殿で撮影」ベルサイユのばら(1979) SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
本当のベルサイユ宮殿で撮影
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主演のC・マッコールさん、当時番宣や資生堂のCMでよく見た方。当時はもっと凛々しいオスカルをイメージしていたので、女性らしい体つきのこの人を好きになれなかったが、今見返すと相当な美人で適役ではあった。そしてアンドレも華がなくて物足りない気がしたが、それなりに男前な方をキャスティングされていたのがわかる。他のキャスト、特に王妃、フェルゼンには大満足。
でも、公開当時、えー!と自腹で見たわけでもないのに(親と)しょんぼりして帰ったのを思い出す。ラストである。革命前夜、お互いに愛を確かめ合い、さあ、悲劇の革命当日。
「アンドレー?」
えー疑問形で終わるんかい!涙の別れはどうした!カタルシス不全の無念w。
1979年公開当時の推定制作費が10億。実際の宮殿でのロケ、豪華な衣装。大量のエキストラと壮大な革命シーンを撮ったのにもったいない!この原作マンガは大人向けの童話みたいなものだと私は思うのだが、そういうようなコンセプトを日本の制作側がドゥミ監督と共有できていなかったような気がしてならない。
という訳でラストの残念感さえ除けば、観る価値は多いにあると思う。
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