「ママチャリにまたがる哀川翔が怖い怖い」蛇の道(1998) あげ玉さんの映画レビュー(感想・評価)
ママチャリにまたがる哀川翔が怖い怖い
Vシネの予算で撮った低予算映画だが、ホントに最初から最後までまったく目が離せない極上エンタメ。
拉致監禁のシーケンスを反復しながら徐々に盛り上げるストーリーも素晴らしいし、緊張感不穏さ不気味さを途切れさせない絵作り・演出も素晴らしい。拉致に向かう道中のショットがとても効いていて唸らされる。
哀川翔の不気味なカリスマ性、抑制が効いていた頃の香川照之の顔芸も素晴らしい。コメットさんや柳ユーレイのキッチュさも楽しい。黒沢清の映画はいつも、ずっと怖いのに訳の分からない面白いショットがいきなり出てきて「なんでやねんw」となるのが好きだ。
どこを切り取っても楽しめる傑作。6月に公開されるリメイク版が待ち遠しい。
あと、溶接作業をする哀川翔もめっちゃ怖いです。
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