フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)

劇場公開日:

解説

馬淵薫のオリジナル・シナリオを、「宇宙大怪獣 ドゴラ」の本多猪四郎が監督したSFもの。撮影もコンビの小泉一。

1965年製作/90分/日本
原題:Frankenstein vs.Giant Devil Fish
配給:東宝
劇場公開日:1965年8月8日

ストーリー

広島衛戍病院で破壊された細胞組織の再生を研究しているボーエン博士と同僚の川地、戸山李子の三人は、原爆地広島に忽然と現われた怪童の身柄を預かった。放射能に強く、白人である両親不明の怪童は、周囲の好奇の目の中で、李子の二倍にもあまる成長を示し、もはや人間と一緒に生活することが不能であった。倉庫の中で鎖に繋がれた怪童、報道関係者は広島に集中した。そのころ広島衛戍病院を訪れた海軍大尉河井は、終戦直前にドイツの潜水艦からフランケンシュタインの心臓をひきとって、広島衛戍病院へ届けたと語った。フランケンシュタインの心臓とは、蛋白質の補給さえあれば、活発な細胞活動により身体がなくなっても復元するというものだった。もしこの怪童がフランケンシュタインであれば、手足をきっても、新しい手足が出てくるはずだ。折しもテレビ取材に怒った怪童は、倉庫を破り飛び出した。後には鎖でちぎられた手首が床の上を匐っていた。やはり怪童はフランケンシュタインだったのだ。そのころフランケンシュタインは、岡山や、姫路で家畜を喰い荒し、市民を恐怖させていた。警察がやっきになっていた頃、白根山でハイカーが、清水トンネルで工夫が、行方不明となった。その頃フランケンシュタインの行方を捜すボーエン博士のもとに、河井がもう一匹怪獣がいるらしいと情報を入れた。中世代の大爬虫類が地球の表面が寒くなったため寒さをのがれて地底にもぐり、子孫を残して来た。そして不思議な光線を明滅させているという。ボーエン博士らは、フランケンシュタインを保護し、飼育しようと富士の裾野へと向った。霧におおわれた裾野では、地下から現われたバラゴンがフランケンシュタインと対決していた。角兵器をもつ怪獣バラゴンと怪力をもつフランケンシュタインの決闘は、凄惨をきわめたが、バラゴンが傷つき巨大な穴を残して地中にもぐりこんだ。そしてフランケンシュタインもバラゴンを追って、地中にもぐっていくのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0なんだこれは・・・

2024年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

とにかくエンディング見るまでは、翌年からスタートするウルトラマンの試作品だと思いながら見ていたが・・・最後のあれはなんだ?(笑)

不思議な映画だったww

ちなみに水野久美さん、どこかで見た顔立ちだと思ったら最近絶賛売り出し中の歌手「おかゆさん」にそっくり・・。

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mark108hello

4.0フランケンシュタインじゃない‼️

2024年3月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

怖い

ゴジラに続いてラドン、モスラ、キングギドラも銀幕デビューさせた東宝が、次に目をつけたのはフランケンシュタインだった‼️しかも巨大化する‼️そして怪獣と戦う‼️しかも本家のフランケンシュタインは、継ぎはぎされた体に脳を移植した再生人間だったのに、今作では一つの心臓から巨大に成長するクローン人間みたいに描かれており、正確に言えば全然フランケンシュタインの怪物ではない‼️なーんかキワモノ映画みたいに感じるけど、意外にそうでもない‼️この心臓を作ったのはナチスの科学者で、ナチスが崩壊する寸前に日本に持ち込まれ、原爆投下の混乱で所在不明となり、15年後に少年に成長した姿で発見、どんどん巨大化する‼️すなわち戦争の落とし子として描かれており、その点ではゴジラと一緒‼️そして本家と同じく「造られた異形の者は人間なのか?」というテーマがけっこう重くのしかかっていたりする‼️一方、純粋な怪獣映画としての楽しさもあって、バラゴンとの対決やラストの大ダコとの対決は見モノです‼️赤すぎる歯茎が怖いフランケンシュタインはトラウマ級の不気味さなんですが、東宝もかなり大真面目に作っていると思う正統派の怪獣映画で、私はかなり好きです‼️

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活動写真愛好家

2.0広島で被爆

2022年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

第二次世界大戦末期、ドイツから謎の心臓が広島に送られる。
そして被爆、モンスター人間フランケンシュタインが生まれる。
広島がすべて。

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いやよセブン

4.0ドライなモルモット扱いは生命倫理スレスレ! 怪獣プロレスは超スピーディーでキレキレ!

2022年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 フランケンシュタインに情を掛けながらもあくまでモルモット扱いが一貫している科学者たちが地味に恐ろしい...。
 がしかし、着ぐるみ無しのフランケンシュタインが演じる怪獣プロレスは恐ろしくスピーディーで見応えたっぷり!
 個人的に水野久美さんの美しさは本作で一つの完成を見たように思います。

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O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)
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